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隙間風なしの木製サッシ!?

木材の七変化?

木質材料組織制御

 少し前までは、窓枠といえば木製が当たり前でした。冬になると隙間風が入って寒かった…という人もいるかもしれません。その後、サッシはスチールとなり、現在は軽くて加工しやすいアルミが主流となっています。

 サッシだけではなく、机や椅子や家具、事務什器など、私たちの身の回りにあった木製製品は、いつの間にかスチールや合成樹脂などに置き換わってきています。金属やプラスチックの方が強度もあり、製品としての品質も高いとされるからです。

 それでは今後、木製製品は作られなくなってしまうのでしょうか?

 金属やプラスチックは埋蔵資源を掘り出して精錬、精製しなければならず、使用後にリサイクルしようと思ったら膨大なエネルギーを必要とします。また、資源枯渇も心配されています。

 それに比べて木材は、リサイクルしやすく、使用後は燃料にもできる循環資源です。でも木を切るのは環境破壊、地球温暖化につながるのでは…という声が聞こえてきそうですが、実際は全くの逆。木を伐採することが温暖化を抑制することになるのです。

 樹木は確かに地球温暖化の原因となる二酸化炭素を吸収、固定してくれますが、それは光合成を行う昼間だけ。夜になれば酸素を吸って二酸化炭素を出しています。加えて30~40年ぐらいたつと、二酸化炭素を固定する量と放出量は、ほぼ同じになってしまいます。 このように二酸化炭素の固定能力が低下した樹木は切り、代わりに植林をするというサイクルを作れば、二酸化炭素はずっと吸収、固定されることになります。

 木材には燃える、腐る、伸び縮みする、反ったり曲がったりして寸法が変わる、シロアリの食害にあうといった弱点があります。これらを克服して高品質な木質材料を供給することができれば、また木製製品の出番が増えるのではないでしょうか。

 何より木材は、その手触りがいい。真夏に窓を開けようとして、アルミのサッシで火傷しそうになった…なんてこともなくなるはずです。

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国立研究開発法人産業技術総合研究所