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シックハウスを”光”が救う?

あらゆる環境を浄化!?

光触媒

 新婚さんが赤ちゃんが産まれるのを機に家を新築。ついでに家具や寝具も新しくしました。すやすやと眠る赤ちゃんを見て、新米パパもママも幸せそのもの。赤ちゃんに風邪をひかせてはいけないと、昼も夜も窓を閉め切ってエアコンを効かせていました。

 そのうち、ママは目がチカチカしたり、咳が出るように。でも風邪ではなさそうです。新築なんだから、ダニやカビのせいでもありません。では、原因は何?

 実は、夢のマイホームはシックハウスだったのです…。

 建材や家具から発生する化学物質が原因の体調不良「シックハウス症候群」は、1980年代から知られるようになりました。ホルムアルデヒドに代表される有害物質は、希薄ですが広範囲に拡散するのが特徴。室内に空気が溜まらないよう、まめに換気するぐらいしか対処法がないとされてきました。

 しかしシックハウス症候群の被害報告が増えて社会問題化し、国が原因となる有害物質を規制する動きも出始めています。有害物質は一般住宅だけでなく、学校や公共施設、病院など、あらゆる建物で使われているからです。

 このシックハウス症候群への有効な対策法として現在、大きな注目を浴びているのが「光触媒」です。

 30年ほど前、水中に酸化チタン粒子を発散させて光を当てると、水が分解されて酸素と水素が発生する現象が見つかりました。発見者の名を取って「本多-藤嶋効果」と呼ばれるこの反応で、酸化チタンが触媒的な働きをすることから「光触媒」と命名されます。

 その後、光触媒には有機化学物質を分解したり、殺菌作用があることが分かり、現在多くの研究者が開発に取り組んでいます。

光触媒の仕組み
光(紫外線)を吸収してエネルギーが高い状態となった二酸化チタンは、水や酸素と反応して活性酸素(OHラジカルなど)を作る。
この活性酸素は、大気中や水中のさまざまな有害物質やにおい、細菌、カビ、油汚れなどを分解し、炭酸ガスや水に変える。

図:光触媒の仕組み
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