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36億年目の出会い!?

世界初の完全分解!

生分解性プラスチック

 1960年代の日本は、経済大国を目指して高度成長期のまっただ中にありました。「戦後は終わった」と通産白書で言われた昭和30年(1955)を境に、一気に大量生産・大量消費の時代に突入していったのです。作れば売れるとさえ言われました。そんな時代にフィットしたのがプラスチック製品でした。原料となる石油はまだまだあると思われていましたし、加工は簡単で、大量生産にはもってこいでした。それに、丈夫な上安いのですから生活に浸透しないはずはありません。世の中はプラスチック製品であふれかえりました。

 昭和45年(1970)には日本で初めて国際博覧会(大阪万博)が開催されました。街には万博のテーマソングが流れ、道行く人々の顔には笑顔があふれていました。

 一方、公害問題がクローズアップされるようになったのもこの頃でした。工場の排煙、排水、家庭からの排水、自動車の出すガス等々…。そしてもう一つ大きな問題として取りあげられ始めたのがプラスチック公害でした。

 プラスチックの多くは燃やすと有毒なガスが出ます。かといって、木や紙のように土にも還りません。つまり、微生物が分解できないのです。でも、もしかしたらプラスチックを分解できる微生物がどこかにいるかもしれないと、ある研究者は考えました。36億年前に地球に誕生した微生物、そして現代のプラスチック。その不思議な組み合わせが研究者にはとても面白く感じられたのです。

 昭和47年(1972)、その研究者はプラスチックを分解する微生物のハンティングを始めました。ところが期待は裏切られ、そんな微生物は見つかりませんでした。研究者は、そこで発想を180度転換させました。今あるプラスチックを分解できる微生物がいないのなら、既に発見されている微生物が分解できるプラスチック、すなわち生分解性プラスチックを研究開発すればいいわけです。

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