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光ファイバー(実験器具の写真)

監修:市野善朗
(産業技術総合研究所 計測標準研究部門

はじめに

 光無線通信では懐中電灯を使って声を届ける実験を行いました。この方法は、メッセージをやりとりする相手どうしの間に障害物がないこと、つまりお互いが「見えている」ことが条件です。では、壁を越え、山を越えて遠く離れた所に光でメッセージを伝えることは出来ないのでしょうか。

 電波を使えばもちろん可能ですが、電波の届かない場所もあります。一方、光を使う場合、電波と違って障害物に簡単に遮られてしまうので、相手まで確実に運ぶ手段が必要です。電話線のようなケーブルに光を閉じ込めて運ぶことができれば、原理的にはどこへでもメッセージを伝えることが可能になります。それを実現したのが、光ファイバーと呼ばれるガラス製の透明なケーブルです。

 太平洋には、日米間の国際電話回線用に光ファイバーケーブルが敷設されています。また最近では、都市部を中心に各家庭で光ファイバーをつかってインターネットに接続することが出来るようになってきました。

 ではどうして光ファイバーを使って声やインターネットの情報がやりとり出来るのでしょうか。ここでは、光無線通信で作った装置を使い、送信機と受信機の間を光ファイバーで接続することによって、同じように声を伝えることが出来るかどうか、実験をしてみましょう。直進するはずの光は、曲がりくねった光ファイバーの中を進むことが出来るのでしょうか。光の不思議に触れ、光ネットワークが全国、全世界に張り巡らされるそう遠くはない未来を思い描きながら、実験を楽しんで下さい。

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