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つくって学ぼう

ベアリングで遊ぼう~ハンドスピナーを作ろう~

2020年11月掲載
監修:大花継頼
永敦

はじめに

ベアリングという部品を知っていますか?

機械などの回転を滑らかにする部品で、普段はあまり目にすることが無いかと思いますが、身の回りにたくさん使われています。ボールで回転を支える「ボールベアリング(玉軸受)」とボールを使わず油だけで回転を支える「プレーンベアリング(滑り軸受)」に大別されます。

例えば、乗用車1台に、ボールベアリングとプレーンベアリングが約100個ずつ使われています。家の中でも、掃除機や冷蔵庫、エアコンやパソコンなど、回転する部分があれば必ず使われています。

少し前に流行した「ハンドスピナー」にも、実はこのボールベアリングが使われています。みんなもボールベアリングを使って、きみだけのオリジナルハンドスピナーを作ってみよう!

ハンドスピナーを作ってみよう!

準備するもの

  • 軸受(#608)1つ
    軸受の写真
    ホームセンターや通販で購入できます。
    グリースが封入されている場合は、パーツクリーナーなどでグリースを除去します。グリースが無い製品でも、パーツクリーナーで洗浄しておくと、よく回ります。
  • 皿ねじ(M4×8)2つ
    皿ねじの写真
    ホームセンターや通販で購入できます。
  • 長ナット(高ナット)(M4×8)1つ
    長(高)ナットの写真
    ホームセンターや通販で購入できます。
  • ガチャ玉 適宜
    ガチャ玉の写真
    文具店や通販で購入できます。
  • 発泡樹脂プレート(厚さ5mm) 1枚
    発泡樹脂プレートの写真
    ホームセンターや通販で購入できます。
    写真のプレートは10cm×10cmです。
    あらかじめ、真ん中に直径20mmの穴を、両隅に13mmの穴を2つあけておきます。両隅のくり抜いた部品は後で使います。
    ポリエチレンなら、油性ペンで絵が描けます。
  • 型紙
    型紙の写真
    あると便利です。
    厚紙で好きな形に作りましょう。
    真ん中に直径20mmの丸を書いておくと、樹脂プレートに合わせるときに便利です。
    自分の手の大きさに合わせて作りましょう。

作ってみよう!

発泡樹脂プレートに絵を描いた状態の画像

①発泡樹脂プレートに、好きな形を油性ボールペンなどで描きます。

型紙の丸を樹脂プレートの穴に合わせると、中心が合います。

カットした発泡樹脂プレートの画像

②カッターやハサミで描いた形に沿って切ります。

刃物は危ないので無理をせず、難しければ大人にお願いしましょう。

穴をあけている画像

③両隅から切り抜いた部品に、棒やすりや目打ちで穴をあけます。

手に刺さらないよう、難しければ、大人にお願いしましょう。

皿ネジを差し込んだ後の画像

④③で穴をあけた部品に皿ネジを挿し込みます。

ベアリングに長ナットを入れた後の画像

⑤ベアリングに長ナットを入れます。

両側の長ナットにネジをねじ込んだ後の画像

⑥⑤の両側から④をねじ込みます。

最初に切った発泡樹脂プレートをはめた後の画像

⑦⑥を②の中心穴に入れます。

ガチャ玉をつけている様子の画像

⑧ガチャ玉などでおもりを付けると、良く回ります。

オリジナルハンドスピナー完成画像

⑨おもりをつけて完成です。

回してみよう!

回るオリジナルハンドスピナーの画像

さっそく回してみましょう。

おもりが有る場合と無い場合では、どちらが長く回るかな?