平成30年度研究評価委員会(計量標準総合センター)評価報告書
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の動態解明に貢献すると思われる。 ・着実に研究が進められている。 (改善すべき点及び助言) ・30年度の成果を踏まえた31年度の取り組みが示されているが、単年度でその成果が達成できるかどうか評価する上で、その成果の実現性の見込みを示すとよい。例えば、精度評価や分解能の達成など。 ・開発した研究成果がどのフェーズにあるのか、そしてそれを製品化など社会実装するためには、何が必要であるかについても、今後は明確にしていく必要がある。 ・当年度に目的基礎から橋渡しへ進んだものについての例が示されるとよかった。 ・達成した超高感度、高分解能計測技術が広く普及するように、研究手段として内外での発表・普及に力を入れていただきたい。学問上の重要な課題の解明手段としての成果を発表していただきたい。 ・単年度で評価することが難しい研究テーマが多いので、単年度評価をどのような視点で行うかを整理することが必要。 (2)「橋渡し」研究前期における研究開発 【第4期全体(見込を含む)に対して:見込評価】 (評価できる点) ・当領域としての研究の橋渡し前期の考え方を明確にし、研究テーマの重点化を図っている。 ・研究成果の指標として、年度毎に特許実施契約数の目標を設定し、各年度において確実に成果を上げている。 ・社会インフラへの寄与を意識した研究目標を設定している。 ・水素流量計測技術など、国家戦略や法令規制への対応につながる技術開発については評価できる。 ・有機標準物質の一対多型校正技術、定量NMRとクロマトグラフィーとの組み合わせ(qNMR/LC, qNMR/GC)などにより水道法などの測定に利用、日本の技術として国際的に提案している。 ・JAXAと共同で月面探査に持っていけるような水分計を開発。 ・粒子計測技術の開発により気中のナノパーティクル、液中粒子について流れ場粒子軌跡解析により10nmレベルの高精度ナノ粒子計測を実現など新しい計測技術開発に成功している。 ・重要な評価計測技術の実用化に取り組めている。実用化できたものや、企業との共同研究につながっているものもあり、十分な成果が出ていると考えられる。 ・全体としては、計量の技術を転用し、政策/社会ニーズに応える取り組みをしており、知財を目標以上に生み出している。 ・個別の取り組みとしては、社会的要請が高いものの充足率が十分ではなく、拡充に時間を要する有機標準物質の国家標準物質の整備の目的で一対多型校正技術を新たに開発し、従来比10倍以上のスピードで標準整備を実現する見通しを得たことを評価。 ・計測分野にて要望されている技術開発を進めている。将来の水素社会に向けての水素流量計、一対多型校正技術、水分計、粒子計測などは将来の需要に的確に対応している。 ・計量技術の計量以外の分野への展開を図るというマインドチェンジは高く評価できる。 (改善すべき点及び助言) ・目的基礎研究や知的基盤における研究成果と同様に、研究前期の研究成果の優位性を示すために、海外比較とその評価があるとよい。 ・当領域の技術ポテンシャルを効果的に活用して社会的ニーズに応えられる計測技術の高度化や昨今のキーワードである社会の安心・安全に寄与できる計測技術・装置・試験機開発の研究へ展開を期待したい。 ・順調に研究成果をあげているが、橋渡し前期としての位置づけを明確にして、ICやPOを十分活用し、次のステップへの移行がさらにスムーズになるような仕組みの見直しも必要である。 ・社会ニーズ、企業ニーズにもとづいてテーマを決めて実施することも重要であるが、シーズ・オリエンテッドなテーマ設定も重要であると考える。 ・研究開発戦略について、ドキュメントに表現していただきたいと思います。全体方針があり、それが個別の研究テーマに落とされ、成果が出ているという流れが説明上欲しいです。 ・現在実施中の研究が橋渡し後期に移行できるよう、ユーザーとの共同研究の推進に努めていただきたい。 ・橋渡し市場を海外に広げる視点が重要ではないか。国内問題の解決だけが橋渡しではないはず。 - 116 -

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