平成30年度研究評価委員会(計量標準総合センター)評価報告書
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評価委員コメント及び評点 1.領域の概要と研究開発マネジメント 【第4期全体(見込を含む)に対して:見込評価】 (評価できる点) ・当該領域は、産総研内における計量標準の整備とその供給に関する業務の重要性の意識は高く、計量標準の技術開発、整備、供給、さらにその基盤となる計測技術の研究に取り組んでいる。そのマネジメントの指針となる領域の長期ミッションと年度方針を明確に設定している。 ・持続的な計測技術の高度な研究実績による量の定義に対する多大な貢献が認められる。これにより、国際的な計量標準研究機関としてトップランナーとして立場を確立している。 ・評価資料では具体的な成果と課題を明らかにし、自己評価が適切に行われている。 ・第4期の中核ミッション、新たなミッションに対応する具体的な方針を取り上げ、実施している。また、領域内の研究・業務で曖昧になりがちな標準と計測の研究のバランスを考え各研究部門における業務効率の最適化に取り組んでいる。 ・今期の研究には世界でのトップにある成果もあり、その研究推進のマネジメントは高く評価できる。 ・技術コンサルティング件数は順調に増加し、民間外部資金獲得にも繋がっており、ユーザーニーズの把握と産業界との連携に大きく貢献する取り組みである。 ・技術コンサルティングの導入や、部門制の組織など新たな試みを進めており、民間資金の導入、論文等計画を上回っている。目標達成に対する意欲が高いことが感じられる。 ・目的基礎、橋渡し前期/後期すべてにおいて目標を超えている。 ・技術コンサルティングや装置提供型共同研究による獲得資金が増えていることからも、民間にとってNMIJとの協調の効果の高さが認められているものと理解。 ・他領域との連携を強め、総合力を発揮することで、より大きな目標に取り組み成果をあげるとともに、人材育成と次の橋渡しのための基礎研究のための種を育てるために若手研究者を対象とした萌芽的研究制度を設ける仕組みを設け、仕組みが有効に働くようにコントロールしている。 ・研究者は必ずしもグループディスカッションを好むものではないと思うが、柔軟な発想を生む仕組みを作る、それで成果が出せていることを評価。 ・単一電子、単一光子、単一原子などの世界トップレベルの目的基礎研究を着実に実行しつつ、これらの成果の実用化を図るため、橋渡し研究を積極的に進めている。知的基盤研究と橋渡し研究の2本柱を設定し、着実に実行している。具体的な橋渡し研究(後期)の成果に期待が持てる。 ・やるべきことと、追加してやりたいことのバランスがうまく取られて、全体マネジメントが向上している。世界のトップ3のNMIであることを維持するという基本目標設定が良い。 ・若手の活用が積極的に行われていることが評価できる。 (改善すべき点及び助言) ・評価資料にて当領域における橋渡し機能を明確に示しているが第4期の開発成果を踏まえた第5期への展望が示されるとよい。 ・技術コンサルタントの増加に伴い、その依存度が高くなることによる外部資金獲得の意識の低下や、コンサルティングのエフォート率が本務に影響しないようバランスに注意を払うことが必要となると思われる。 ・領域内の組織としてマーケティング力強化の取り組みは評価できる。マーケティングの成果をどこまで求めるかによるが、研究者としての視点は狭くなりがちなので外部機関あるいは外部の専門家の活用を検討するとよい。 ・ニーズとシーズを踏まえた、今後の計量標準の高度化とその効率的開発の実施において、研究・標準関連業務の時間、人員、予算などの分配に関わるマネジメントの向上が必要となると思われる。 ・第4期の目標・戦略の中で評価した課題を整理し、次期の目標設定につなげてほしい。 ・多様化する計量標準のニーズの把握とそれに対する研究・業務の妥当性を判断し、新たな計量標準の整備と利活用促進の具体化に期待したい。 ・法定計量に関わる人材育成について、そのレベル向上を課題としているが、具体的な人材の必要数の見積りとその育成方法の開発について検討が必要と思われる。 ・研究マネジメントにおいて、研究成果の他分野への展開や成果の活用機会の創生につながるよう、今ま- 113 -

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