平成30年度研究評価委員会(地質調査総合センター)評価報告書
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用方法の理解を深めてもらい、自治体等に戻って地質の理解を防災に活用できる人材の育成に貢献した。 平成30年度のGSJ国際人材研修の研修生を通し、東南アジアの地質構造発達史の研究のため、GSJの研究者が平成31年3月にカンボジアでの現地地質調査を行う合意を得た。本研修により、アジアの知的基盤整備におけるGSJのプレゼンス向上、人的ネットワーク構築による国際共同研究の創出、海外における技術コンサルタントの受注が想定される。また、日本の地質関連企業の海外展開における基盤形成となることも期待される。 【課題と対応】 薄片技術については、長期にわたる経験が必要で、薄片作製技術継承が課題である。引き続き高い技術を若手に継承するための人材育成を行っていく。 ジオ・スクールについては、参加者の評価は高いが、それにかかる人材の問題を抱えている。研究者は地質図幅、論文等の作成、外部資金の研究に追われるため、研修を行うことのできる研究者の確保に問題がある。また宣伝や会計処理も研究者には負担が大きい。産総研の事務手続きに精通し、これらのロジを行うことのできる職員の確保も課題である。内容については、それぞれの研修事業が恒常化するまでは改善が必須で、それに時間と手間がかかる。また、次の世代に渡して続けていくことこそ、社会に地質の使うことのできる人材を増やしていくために重要である。 地表踏査や探査、データの分析・解析、資源確保や防災、環境保護などについて、基礎から応用まで一貫して高度な技術を有するGSJ国際人材研修への期待は高く、費用を自己負担しても受け入れ人数の拡大を要望する声がCCOP加盟国のみならずある。研修のプレゼンスや構築されたネットワークの維持拡大のためにも継続的な実施が重要であり、研修の意義・成果の広報などによる実施・支援体制の強化が必要である。 - 17 -

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