平成30年度研究評価委員会(地質調査総合センター)評価報告書
135/140

組みの新機軸となりうる。 ・水道管腐食評価技術やドローン物理探査技術の適用試験が行われ実用化へ向けて大きく前進した. ・深層地下水のpH,陰イオン濃度に関するデータベースを公表し,深層地下水管理の端緒についた. ・地殻活動モニタリングに係る観測技術の開発に顕著な進展が認められる. ・ドローンを活かして地滑りなどで埋もれた車の検出や地下水に含まれる流体の起源に関する研究は面白い成果で評価するものの、突出するところはなかった。 ・説明は割愛されたが、CCSサイトの重力モニタリング技術は、高精度、低コストに実現できれば、地下流体の移動検知に広い応用範囲があるだろう。 (改善すべき点及び助言) ・調査をすれば結果はでる。その結果をただ記すのではなく、全体計画に対するその結果の重要度についての説明が乏しい。 ・海底調査・スロー地震・メタンハイドレートに関する研究はJAMSTEC・JOGMECの研究領域と重複するところがあると考える。その連携について検討するとよい。 ・研究遂行のための資金獲得努力は、今後も減ることはないと想像されるので、国外資金に目を向けることも考えられるか。 (3)「橋渡し」研究後期における研究開発 【第4期全体(見込を含む)に対して:見込評価】 (評価できる点) ・特筆すべき成果をあげている課題(微化石自動解析・粘土蓄熱材実用化)がある。 ・粘土系蓄熱材の実用化は「製品開発」といった点でGSJの新しい取り組み姿勢となりうる。 ・天然ガス,窯業原料,蓄熱,地中熱に関する研究開発で,多くの民間資金との共同研究が行われており,顕著な成果が得られている. ・地震・火山ハザード評価,表層土壌評価に係る実際的な技術研究開発が行われ顕著な成果が得られている. ・海底曳航式探査システムは,公的な研究開発の成果に民間企業が深く関与して結実した事例として高く評価する. ・長年の研究成果が蓄積して、H30に特に顕著な成果が出たと感じる。 ・指標数値の向上に努力のあとが明白に見られる。 (改善すべき点及び助言) ・後期に分類されていてもその進み具合は多様である。「各課題はなぜ後期に分類されるのか」についての基準が不明である。 ・地震・津波・火山等の防災・減災に関連する調査研究はGSJ自体の知的基盤を強化している側面がある.アウトカムをアピールするだけでなく,GSJ自体が強化されているというインカムについても自覚し,さらにアピールすることが必要. ・H30にすばらしい成果が集中しているようであり、それに達した背景についてより明確な説明があればよかったと感じた。 ・GSJとしては、衛星データの活用推進が重点的に行われていてもおかしくない(よくわからなかった)。また、それのグラウンドツルースがミッションになる唯一の機関にも見える。 【とくに平成30年度に対して:平成30年度評価】 (評価できる点) ・AIの活用は今後の研究において注目される項目である。その点、「微化石自動解析」技術の開発はよい着眼点である。 ・AIを活用した微化石自動鑑定分取技術が実用化しつつあり,中期計画で想定した以上の顕著な成果が得られている.蓄熱材料の改良や活断層のトレンチ調査でも顕著な成果が得られている. ・微化石自動解析は大きな成果であり、基礎研究や石油業界など幅広く役に立つと考える。AIを活かした優れた研究例である。 ・上質粘土の枯渇で苦戦している窯業界への支援として粘土の不純物除去法開発は高く評価できる。 ・蓄熱材料として使用が期待されるハスクレイはすばらしい成果である。 - 131 -

元のページ  ../index.html#135

このブックを見る