平成30年度研究評価委員会(地質調査総合センター)評価報告書
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【とくに平成30年度に対して:平成30年度評価】 (評価できる点) ・6課題における進行度がまちまちであり、今回発表のあった3課題は順調な成果をあげている。 ・リーダーシップを取ってメタン菌などの微生物を活用した基礎研究を横断的に牽引している.応力マップ作成に係わる基礎研究など,新たな基盤的地質情報の整備に直結する基礎研究が行われている. ・論文引用数・発表数が目標値を大きく上回っており基礎研究の成果を示すものとして高く評価する. ・メタン生成菌の研究により、天然メタンの生成に関する新しい知見を得たことは学術的な意義が大きく、高く評価できる。 ・応力マップにとり組んだことも高く評価する。中長期的に続けることが重要である。 ・地下微生物の研究は世界的な競争にあり頑張ってほしい。 (改善すべき点及び助言) ・「これらの課題を如何にして橋渡し前期に移行していくのか」に対して興味をもって見守っている。それらについての簡単な説明があるとよい。 ・応力マップの成果は大きいが、データはどのように活かすかをより具体的に方針示せたらいい。「最大規模や発生様式の評価」という説明はあるが、近年国内で起きた大きな地震は全て比較的に可能性の低いとされている地域で起きたので今までのリスク評価との相違点・改善点は気になる。 ・理学的なテーマは、有用性の解釈が分かれることがあるが、それは、組織としてリスクともなり、回避するために、どのように外部評価なり取り入れてテーマあるいは成果の妥当性を確認しているのか。 (2)「橋渡し」研究前期における研究開発 【第4期全体(見込を含む)に対して:見込評価】 (評価できる点) ・現時点で重要性を有する研究テーマを掘り起して設定しており、それらを共同研究や受託研究として実施・展開している。 ・いずれの課題も、第4期(5年間)の計画フローがしっかりと示されている。 ・海外金属鉱物資源,国内のメタンハイドレート資源,地中熱,二酸化炭素地中貯蔵(CCS),地層処分に係わる将来技術開発に顕著な貢献が認められる. ・ドローン探査技術やローラー電極を用いた水道管腐食評価技術は着実に進展しており,実用化間近である. ・地震・火山観測やそれらの防災・減災に係る技術開発にも顕著な進展が認められる. ・多様な受託研究や共同研究を実施している. ・順調に進んでいる印象。メタンハイドレートと金属鉱物資源に関する成果は特にGSJならではできることで高く評価できる。 ・橋渡しへの期待が膨らむフェーズにあって、いくつもの成果が見られる (改善すべき点及び助言) ・「第5期において橋渡し後期へ移行できる」と現段階で判断される項目について、理由を付して示してほしかった。 ・どのような形で研究成果を公表しているのかがわからないものがある.橋渡し前期の段階では公表できない研究成果もあると思うが,公的な研究費で進められた成果についてはできる限り公表していただきたい. ・海底調査・スロー地震・メタンハイドレートに関する研究はJAMSTEC・JOGMECの研究領域と重複するところがあると考える。その連携について検討するとよい。 ・特に具体的な指摘ではなく一般論として、アウトカムがあって当たり前となる段階であるがゆえに慎重にことを進めるリスク管理も大事であろう。 【とくに平成30年度に対して:平成30年度評価】 (評価できる点) ・「深部流体評価」・「火山活動の評価」・「南海トラフ周辺地域地殻活動モニタリング高度化」はわが国における環境・災害面での重要な局面であり、それらに貴重なデータやその取得法を提供している。 ・「非破壊で埋設水道管腐食を評価する手法」において、民間企業へ技術移転という考え方は、GSJの取り- 130 -

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