平成30年度研究評価委員会(地質調査総合センター)評価報告書
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・H30年度の重点化計画に沿った予算配分や資材・人材の配分配置が適切に行われている. ・民間企業からの外部資金獲得金額が大幅に増加した点は高く評価できる。 ・地質図作成という昔からの基本的な業務・活動を十分に維持しつつ、デジタル化と公開・海洋地質とのリンク・立体的な地質図作成などの21世紀のニーズに適した新しい試みにも成果を挙げていることを高く評価する。国内組織としてGSJしかできない作業であろう。 ・全ての評価指標が目標達成率100%を超えている。過去年度からの伸び率も注目される。地質情報のアジア共有システム構築は長年の努力の賜物と見受けられる。 (改善すべき点及び助言) ・「GeoBank」の活用方法が未だ確定していないようにみえるが・・・・。 ・「人材育成活動によりどのような成果が得られているのか」といったフィードバックがほしい。 ・アジアCCOP諸国における地質情報の共有化・標準化等の活動が初めて紹介された.CCOPにおける交流やリーダーシップは国益と直結しており,GSJの重要なミッションに位置づけ,毎年度その活動成果を総括すると,GSJの国際的な活動や役割を広くアピールできるのではないか. ・研究成果の指標として使われる論文数と被引用数は客観的なデータで良いが、図幅などの成果を十分に表していないと考える。研究者の作業内容によって評価基準を分けることがより正確な評価に繋がると考える。 ・評価指標の達成率は良いが、目標値の絶対値がこれで良いのか、検討されているか。さらに、自らのミッションにとってベターな評価指標を先取りする努力も必要と思われる。 2.知的基盤の整備 【第4期全体(見込を含む)に対して:見込評価】 (評価できる点) ・GSJの主要事業の一つである「地質図幅」を着実に整備している点は評価できる。 ・図幅作成グループを様々な分野の研究者から構成し、より深い解釈を加えている点、GSJの特徴を生かした姿勢である。 ・地質情報の成果普及のために、全国で巡回展示をするなど、意義ある活動を企画・実施している。 ・地質図NAVI,3D地質地盤図の取り組み,CCOP諸国間での地質情報共通化・共有化が着実に進展している.海洋地質図,沿岸地質図,水文環境図,地球化学図の整備が計画通りに進展している.地質情報のLOD化によって他組織(国土地理院,海上保安庁等)とのデータ共有化も進められており,知的基盤が着実に整備されている. ・地質図等のプレスリリースが効果的に行われ,地域の活性化にも貢献している. ・質の良い地質図は順調に発行されている。 ・地化図、シームレス地質図は多くの利用者のニーズに応えており、高く評価できる。 ・地質図発行の際にプレスリリースを行い、地元との連携もよい成果を挙げている。 ・東南アジアと連携して、オンライン閲覧可能な地質図の作成は非常によい成果である。 ・着実に整備が進んでいる。 (改善すべき点及び助言) ・多くの行事企画を実施していることは評価できるが、「これらを見学したり利用したりする対象をどこにおいているのか」に多少問題がある。例えば、地質標本館の展示は近隣の小中学生の訪問時には難しすぎる。情報提供は対象を意識した内容での公開が大切である。(例えば、災害・環境問題の展示では住民教育といった視点が重要となる) ・知的基盤の整備において、自治体等の要望はどこまで考慮されているのか?災害や環境問題の最前線で働く職員にも理解されやすい情報提供が必要である。 ・水文環境図や火山地質図などが発行されているが、各種図面の作成において対象地域を選択した理由や選択基準を示すとよい。 ・我が国は海洋国家であり広大なEEZを保有している.海洋地質図や沿岸地質図が今後どのように展開・拡大されるのか,現時点では不明である.今後のビジョンが示されるべき段階に達しているのではないだろうか.海上保安庁,JOGMEC,JAMSTEC等の関係する組織との連携も考慮しながら今後のビジョンを示していただきたい. ・GSJは貴重な地質情報を管理しているが、まだ情報が不足している地域が多い。大学の研究室の地質調- 128 -

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