平成30年度研究評価委員会(材料・化学領域)評価報告書
108/112

(3)「橋渡し」研究後期における研究開発 【第4期全体(見込を含む)に対して:見込評価】 (評価できる点) ・SGCNTの一連の開発研究で進展があった。日本ゼオン・サンアロー・産総研による連携体制が確立され、高機能Oリング開発に成功した。 ・冠連携研究室を設けたことは産学連携の推進の源になっていると考える。 ・SGCNTの工場の稼働まで持っていたことは評価できる。 ・産総研として進めるべき研究テーマで、着実に成果を上げている。企業名を冠した連携研究室を増やしている。 ・第4期を通して合計6つの冠ラボを産総研内に設置することで企業のニーズに、より特化した基礎及び応用研究開発を遂行した。 ・砂などの安価なケイ素源(シリカ)から直接テトラアルコキシシランを合成する技術の開発に成功した。 ・CNT複合材料研究拠点を設立してから18ヶ月という短期間で優れた商品を上市したことは特筆に値する。 ・28年度から30年度にかけて企業名を冠した連携研究室を6つ設立しており、橋渡し後期の研究活動が活発に行われていると言える。 ・各センターそれぞれに、地域の強みを生かした研究が展開されている。 (改善すべき点及び助言) ・DICとの連携ラボ(3年経過)や日本特殊陶業(2年経過)との連携ラボの成果は、ラボ見学の形で示されたのかもしれないが、報告パワポにも記載があってもよかったのでは。 ・橋渡し後期では、連携する企業名が見えているべき。前期と後期のテーマの区別がやや不明確な場合もある。双方の適切な数について考えておく必要あり。後期は、前期の半分程度でよいかもしれない。 ・研究場所が分散しているが、中部センターは112名であり、領域研究員の約半分である。成果は見えているが、連携強化をはかるなど、もう一段の進展を期待したい。 ・橋渡し後期では、どこまで産総研が行うのか?産総研の見返りが何かを検討していく必要があると考える。 ・「橋渡し」研究前期でのコメントと同じになるが、欲を言えばきりがないが、基礎的裏付けをもう少ししっかりさせたほうが、今後の展開に有益になるように思えた。実際には、解明されているのかもしれないが、そうならば何故うまくいったのかの説明がもう少しあったほうがよかった。 【とくに平成30年度に対して:平成30年度評価】 (評価できる点) ・UACJ-産総研アルミニウム先端技術連携研究ラボを設立し、本分野の研究開発体制を構築できた。テトラアルコキシシランの製造は、企業との連携が進んできたとのこと。今後の更なる進展を期待したい。 ・短期間にスゴインを開発したことは評価できる。 ・(上記の流れ)を、着実に進めている。 ・第4期全体の目標を達成すべく、企業名を冠した連携研究室を増やすなど、着実に実績・成果を上げている。CNTアライアンスのスピーディな開発は特に評価できる。 ・天然素材であるリグニンと粘土鉱物を用いて、従来素材を上回るバリア性能を持つ耐熱ガスバリアフィルムを創製し、さらにその連続生産技術を確立した。市販品フッ化ビニリデン系(FKM)材料の3.5倍の耐久時間を有する、長寿命・高耐熱・高耐圧シーリング材を製品化し、10月1日より販売を開始した。 ・30年度に6件目の連携研究室が設立された。 ・企業との強力なコラボ体制を実現し、長寿命・高耐熱・高耐圧のOリングの販売を開始した。多数のメディアでも取り上げられ、その成果の国内外への波及効果も大きいと言える。 (改善すべき点及び助言) ・スゴインのような開発は、フランホーファーであれば、企業に一時的に研究者が移動して開発を行うようなタイプなので、このような研究をどのようにマネージするかは課題と考える。 ・「橋渡し」研究前期でのコメントと同じになるが、欲を言えばきりがないが、基礎的裏付けをもう少ししっかりさせたほうが、今後の展開に有益になるように思えた。実際には、解明されているのかもしれないが、そうならば何故うまくいったのかの説明がもう少しあったほうがよかった。 - 104 -

元のページ  ../index.html#108

このブックを見る