平成30年度研究評価委員会(材料・化学領域)評価報告書
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・劣化評価パッケージは、基礎的な研究が実用レベルで成果が出ている模範例と考える。 ・第4期の流れの中で、順調に進めている。 ・IF10以上の論文誌に掲載された論文は29報であり、例えば、電子顕微鏡計測技術の研究成果がNature誌[IF:41.577] に掲載された。 ・目的基礎研究の多数のテーマで、論文、技術相談、共同研究等につながる成果を挙げている。 (改善すべき点及び助言) ・材料インフォマティクスの成果について、より詳しい説明があればと思う。 ・オープンイノベーションラボラトリーは領域の目玉の一つであると思うので、OILにおける研究成果例、活動実績を説明資料中に示していただくと良いと思う。 (2)「橋渡し」研究前期における研究開発 【第4期全体(見込を含む)に対して:見込評価】 (評価できる点) ・NEDOの超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト(超超PJ)を先導し、ナノ発泡ポリマーの発砲微細化に成功。注目のCNF研究ではリグノCNF研究を推進中。異種材料接合では、AI/CFRPなど、金属と炭素繊維の接合方法の開発でも大きな進捗があった。 ・難燃性Mg合金による高速鉄道車両部分構体の試作に成功した。研究前期として、顕著な成果が得られた。 ・接着・界面現象の研究は、基礎的でありながら企業の注目の高い研究と考える。 ・国プロを継続的に実施している。 ・国プロの採択と成果が顕著である。 ・電解質部材としての酸化物リチウムイオン伝導性セラミックスのシート作製技術、大型シートを低温で焼成する技術を開発した。これらの技術によって電動化が進む自動車等で必要とされる急速充電が可能な次々世代型の酸化物系全固体蓄電池の実現が加速される。 ・国プロジェクトを中心に、精力的な研究が実施されている。 (改善すべき点及び助言) ・CO2からの有用化学品製造技術は研究分野として注目されているが、今後、どのように進めるか、議論が必要ではないか。橋渡し前期とは言え、連携企業の関与が大きければ大きいほど、先の展望が出てくるので、早い段階での企業との連携が必要。 ・欲を言えばきりがないが、基礎的裏付けをもう少ししっかりさせたほうが、今後の展開に有益になるように思えた。実際には、解明されているのかもしれないが、そうならば何故うまくいったのかの説明がもう少しあったほうがよかった。 【とくに平成30年度に対して:平成30年度評価】 (評価できる点) ・全固体蓄電池に向けたセラミック電解質シート製造において顕著な進捗があった。 ・ナノ発泡ポリマーの開発におけるシミュレーション技術の寄与は、注目に値する。 ・新規参画国プロが2件ある。 ・開発した難燃性Mg合金を使用して、オールMg製の高速車両構体の簡易モックアップの作製を完了させた。 ・計測とシミュレーション計算、材料の高性能化と特性解析技術の開発による研究の進展が見られ、論文発表や企業共同研究につながっており評価できる。 (改善すべき点及び助言) ・物質吸蔵・変換用ナノ粒子の開発、磁気冷凍材料の開発など、更なるもう一歩を期待したい。 ・基礎的裏付けをもう少ししっかりさせたほうが、今後の展開に有益になるように思えた。実際には、解明されているのかもしれないが、そうならば何故うまくいったのかの説明がもう少しあったほうがよかった。国プロでは大学の研究者と成果について議論する場面も多いと思うので、その場を利用して、基礎的裏付けを行い、研究者の基礎レベルアップを図るとよいと思う。 - 103 -

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