平成30年度研究評価委員会(エレクトロニクス・製造領域)評価報告書
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ことができる。このような環境を最大限に活用し、当領域の研究成果を社会へ橋渡す活動を展開する所存である。 (2)ユニット毎の対応状況 コメント(目的基礎研究における研究開発) ・長期的な視点で、量子コンピューテイングの研究を進めていることは高く評価したい。ただ、この分野は競争が激しいため、方向性を見極めて独自の視点を持った研究を期待したい。 対応状況 臨超伝導量子ビットにおいては、産総研の強みである(1)世界トップ級の超伝導ファブ&超伝導3次元実装技術、(2)基礎理論、材料、デバイス、回路、プロセス、アーキテクチャ、アプリケーションの人材を使い、(3)3次元実装技術を利用した超伝導量子アニーリングの製造、(4)特定最適化問題に特化した独自アーキテクチャの採用を出して、研究を進める。 海外の研究機関に伍するスピードで開発を進めるために、大学、企業と連携したオールジャパン体制を構築した。とくに、超伝導量子ビットを世界で初めて開発し、その量子コンピューティング応用を継続的に研究してきたNECと、冠ラボ(NEC-産総研 量子活用テクノロジー連携研究室)を2019年3月に設立して共同研究を進める。 シリコン量子ビットの研究開発では、産総研が有する微細CMOSデバイス、集積化、回路設計技術の強みを生かし、5年を目処に集積可能な量子ビット技術の開発、回路、システムの構築も視野に入れた研究方針を立て、国内他機関のシリコン量子ビット研究チームを束ねる形での文科省Q-LEAP基礎基盤研究テーマ受託につなげている。また、大規模集積化では、SCRの300 mmラインの活用も視野において、世界に先駆けての成果を目指す。 コメント(「橋渡し」研究前期における研究開発) ・IoT時代のスマートものづくりについては、臨海都市センターとの協力をもっと活用されることを期待する。 ・臨海モデル工場でのデモシステム構築を期待したい。 臨海副都心センターのモデル工場は、情報系の研究ユニットである人工知能研究センター(同センター内の研究ユニット)と密に協力して進める。一部研究員はセンターに兼務し人工知能研究センターの研究員としても関わります。また、隣接する東京都産業技術研究センターとの連携も計画しており、双方の装置の見える化の連携テストを準備している。 ・応力発光塗料の開発は重要な成果である。今後、センサグループとの連携などで破壊予兆の分野でのより大きな貢献を期待したい。 対応状況 次世代製造の接合と期待の高い「接着」の内部剥離(破壊予兆)を、応力発光によりリアルタイム検出に成功し、学会での受賞(欧州接着学会Euradh2018受賞)につなげるなど、大きなインパクトを与えた。また、航空機メーカーとの実構造部材での初期軽微損傷検出、自動車メーカーとの破壊予兆検知、シミュレーション(予測)の高度化に貢献するなど、学会から産業分野にわたり、大きな社会貢献を生み出した。 ・MEMSについて、ひずみセンサ一つとっても、産総研内にいろんな技術が存在していると思います。それらの情報交換をもっと密に行うことによって、より良い手法に仕上がっていくものと思います。 対応状況 - 30 -

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