平成30年度研究評価委員会(エレクトロニクス・製造領域)評価報告書
133/138

【とくに平成30年度に対して:平成30年度評価】 (評価できる点) ・材料の劣化や構造物の寿命の診断は喫緊の課題であり、様々な努力がなされている。今回開発されたセンシングシステムの製品化を期待したい。 ・昨年の助言も取り入れて、産総研の取り組みのアピールも広く行われている。 その結果、多くの企業の認知・アライアンスへ参加も拡大しており、実用化に向けた共同研究へつながるなど成果が挙がっている。 ・橋渡し先を明確に意識しての対応が進められていると認められます。 ・ゴールをより明確にしながら、ゴールに近づく成果を着実にあげてきた。現場感覚を持ちながら研究を進めていることが、橋渡しの確率を高めている。 ・IoTというキーワードだけでイメージがつかめなかったのが、今回明確に示して頂いた。非常に評価される。 (改善すべき点及び助言) ・サービスビジネスまで見せないと、モノづくり企業への技術移転ができないというのは、これが日本企業の課題であると感じた。 ・橋渡し後期研究は、技術移転だけでなく、量産化技術の研究まで行うのであれば、戦略的・組織的・ビジネスマーケティング的な検討まで行う必要が生じる。そのために研究者をサポートする体制の整備が必要である。 ・成果のマネタイズというか、例えば民間からの資金提供への結実が弱いのではと思えます。これだけの成果であれば、もっと入金が出来るはずであり、産総研本部の支援を仰いでの活動が望ましいと思います。 ・どの企業とどのように繋いでいくのか、産総研の企画部門が加わって議論すべきと考える。 3.領域全体の総合評価 【第4期全体(見込を含む)に対して:見込評価】 (評価できる点) ・当領域はまさに日本の「エレクトロニクス・製造」を牽引していく立場にある。日本の今後を指し示す施策を進めていってほしい。 ・基礎研究から実用化研究まで幅広く、レベルの高い研究が行われており素晴らしい。将来につながる多くの価値創造の拠点として、日本の産業界のIoT化・モノつくりにおける産業競争力強化に貢献している。 ・橋渡しを最重要課題と認識し、領域全体での運営を咀嚼して着実な成果を創出していると評価します。 ・優れた研究者個人が社会の本質的ニーズを探索しながら、最先端研究を牽引できている。これをさらに社会の力にするため、技術の本質がわかる産業界のキーパーソンを見つけて連携することが望まれる。 ・基礎研究での成果、橋渡し前期・後期の成果はいずれもすばらしい。社会にどのように新たなサービス・価値を提供するかのイメージも明確にしていただいた。領域全体でもがいて、いかに社会に貢献していこうかと考えている様子がうかがえた。第4期の初期に比べて終了に向けて、かなり社会への展開が明確になってきたと思われる。 (改善すべき点及び助言) ・国のプロジェクトと連携し多くの重要な研究開発が行われているが、時にはそれに背を向けた産総研独自のプロジェクトもあって良いのではないだろうか。日本と世界を見据えた研究の方向性についての議論も期待したい。 ・第4次産業革命を受けて、IoT、AIが中心となり大きな産業構造の変化が起こっており、ベンチャーや新しい産業の創出が急速に起こっている。その中で、エレクトロニクス・モノづくりへの期待は大きい。そのベースを支える産総研が研究や技術をけん引されることを期待する。 ・着実な成果が創出されている一方、最重要の経営課題と中長期計画で位置づけられている橋渡しについては、KPI(Key Performance Indicator)である民間からの資金獲得が常に目標を下回るなど橋渡し先との整合性に課題があるかと思います。 ・日本企業への展開という制限があるのであれば、5年先に日本企業が最優先で取り組めるテーマ、例えば5Gの加速や、EUVの立ち上がりによるスケーリング則の延長、SIP(System In Package)によるエッ- 129 -

元のページ  ../index.html#133

このブックを見る