平成30年度研究評価委員会(エレクトロニクス・製造領域)評価報告書
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競争の激しいこの分野で産総研が指導力を発揮してほしい。 ・量子テクノロジー研究拠点として世界的に大きな成果を挙げ、大型プロジェクトを開始するなど、日本の将来を担う質の高い基礎研究が実施されている。 ・超電導材料の研究では、2つのアプローチで進めており、特に、コンビナトリアルケミストリー法という新しい方式で新物質が発見されるなど、学術的なインパクトが高く社会的にも大きな波及効果がある成果が挙がっている。 ・超電導を利用した磁石など実用プロトタイプの試作なども進めており、是非、産総研発ベンチャーなどが生まれることが期待される。 ・オープンイノベーションで世界中から技術を集積させているグローバル投資家には、大変魅力的な活動が進められていると思います。 ・様々な外部資金を獲得し、外部研究機関と連携しながら研究を進めてきた。 ・量子コンピュータ、新たな超電導も、開発手法や解析手法ともに良い観点で進められていると評価される。 (改善すべき点及び助言) ・大型研究計画では、大学等の研究機関との連携で獲得しているが、各研究プロジェクトに評価委員会等を設け、民間企業からの意見を取り入れるなどの活動を行う必要がある。 ・成果は、少なくともオープンイノベーションに投資しているグローバル投資には強くアピールできる内容と思いますが最終国内企業を橋渡しの対象として限定しているためか、十分な資金が確保できておらず改善が必要と考えます。 ・従来の延長上で研究が行われているものが多く、より新たな発想が求められる。 ・異分野交流を産総研の中ですすめてはどうか? (2)「橋渡し」研究前期における研究開発 【第4期全体(見込を含む)に対して:見込評価】 (評価できる点) ・独自の開発を積み重ね、STT-MRAMを「橋渡し」の段階まで持っていったことに敬意を表したい。「橋渡し」後期と判断しても良い段階であると思われる。 ・橋渡し前期の研究開発では、積極的な民間との連携を進めている点が評価できる。 ・スピントロニクスの研究では、目的基礎と橋渡し前期の研究とが連携し、うまく研究ステージスパイラルが動いている。 ・数年先の市場を見据えて方針変更を繰り返しながら、着実な成果創出へ向けた活動が展開されてきたものと評価できます。 ・基礎研究から橋渡し前期に移り量産技術のポイントを押さえながら研究を進める等、研究の位置づけを明確にしながら進めている。 ・Natureレベルの論文も多く、橋渡しにつながる基礎研究としての実績は優れている。 (改善すべき点及び助言) ・シリコンフォトニクス光スイッチを核として光パスネットワークの研究開発では高い研究成果を挙げられており、デバイスだけでなくネットワークシステムの研究が産総研で行われたことは高く評価できる。 ・NEDOやNICTのナショプロが始まっており、NIIのSINETやNICTのJGNとの、所属省庁を超えた全日本的なネットワーク事業への展開・ネットワーク構築のけん引力への展開を期待している。 ・個別の説明で、5G、スマート製造などのキーワードが出てきたため安心しましたが、キーワードがやや古く思えます。先駆者のプライドもあるかとは思いますが、業界で理解がしやすいキーワードへの置き換えも検討されれば良かったかと思います。 ・冠ラボはもっと企業の資金提供がされるような工夫が望まれる。それができる研究内容があるため、提供企業との交渉が必要であり、産総研全体で工夫しながら領域としても考える必要がある。 ・国内企業にこだわらなければいけない立場は理解できるが、海外へのアプローチについては具体的に議論すべきと考える。 【とくに平成30年度に対して:平成30年度評価】 - 127 -

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