平成30年度研究関連業務評価委員会評価報告書
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「インフラメンテナンス」、「ヘルスケア」をテーマに計4回開催した。本シンポジウムをきっかけとして、産総研内の関連技術の整理を行い、持続可能な開発目標(SDGs)のための技術的な課題、産業技術と社会との連携についての議論をすすめ、第5期以降にむけた産総研の全所的な取組みについて検討を行った。 民間企業では実現が難しいハイリスク・ハイインパクトな基礎研究を若手研究者が実施することを中長期的に支援する「エッジ・ランナーズ」を平成29年度に引き続いて実施した。継続課題5件(1件あたり平均1,000万円)に加え、新規課題を募集し、応募件数8件に対し理事長、副理事長の最終面接を経て5件の研究課題(1件あたり平均870万円)を採択した。また、次年度以降の選考において、所内トップクラスの研究者による技術審査を導入するなどの審査プロセスの整備を行った。 理化学研究所(理研)との「理研-産総研チャレンジ研究」においては、平成29年7月のステージゲート審査にてFS研究課題からステージアップした准本格研究課題(6件)と平成30年1月より進行中のFS研究課題(7件)のうち、書類審査を通過した課題(7件)について、平成30年7月に両理事長参加の下、ステージゲート審査会を開催した。その結果、2件を本格研究課題(各機関へ課題ごとに年間1,500-2,000万円を配分)、3件を准本格研究課題(各機関へ課題ごとに年間300-500万円を配分)として採択した。 また、平成30年11月に、理研-産総研の精鋭若手・中堅研究者による「第3回21世紀イノベーションリーダーワークショップ」(参加者数:53名[産総研:34名、理研:19名]、開催場所:産総研つくばセンター・共用講堂)を開催し、2050年の社会課題解決に向けた研究課題や社会構造のシフトチェンジを起こしうる革新的な技術開発に繋がる研究課題について議論した。平成30年12月には、新たな研究課題について募集・審査を行い、応募件数17件のうち6件をFS研究課題(各機関へ課題ごとに年間100-200万円を配分)として採択し、平成31年1月より研究を開始した。 【効果】 「戦略予算」を領域へ配分することによって、領域融合の促進、大型の企業連携、民間資金獲得強化等が期待できる。「サステナブル技術連携促進シンポジウム」では、総計700名を超える参加者があり、目的基礎研究の展開、政策に対する取組み、企業における開発状況等、多岐にわたる話題に関して討議が進められた。その後、産総研の研究開発技術の整理を行い、シンポジウムにおけるコメント・意見交換を反映した中長期の研究戦略を策定し、戦略予算への提案を行う見込みである。一部は、民間との連携に発展した。 「エッジ・ランナーズ」は、若手研究者に予算と裁量権を与え、単年度ではなく複数年度での評価とすることによって研究の自由度を高め、若手研究者の活性化及び若手技術シーズ創出力を強化した。継続中の課題はまだ平成30年12月時点で1から2年目であるため、この時点で個別の評価はしないことになっているが、インパクト・ファクターが40を超える雑誌に論文を発表するなどの効果が現れ始めている。 「理研-産総研チャレンジ研究」では、理研と産総研の連携・協力に関する基本協定の- 48 -

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