平成30年度研究関連業務評価委員会評価報告書
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名)のイノベーションコーディネータ等が、企業と面談して技術相談等を実施した(石川県では31社59回、福井県では23社48回(平成30年12月末時点))。また、産総研の最新のシーズや研究戦略を地域の方に広く知っていただき、県内企業の技術ニーズを把握し、連携を構築するため、「テクノブリッジセミナー」を石川県と福井県で各1回実施するなど、イベントを積極的に開催した。 「政府関係機関移転基本方針」に基づき、名古屋大学内に開所した産総研・名大 窒化物半導体先進デバイスオープンイノベーションラボラトリ」(GaN-OIL)は、名古屋大学が事務局となっている窒化ガリウム(GaN)研究コンソーシアムのもと、名古屋大学や参加企業等との連携により、NEDOや文科省のプロジェクトを獲得・実施した。地元企業とは、GaN研究コンソーシアムのもとで連携を図っており、平成30年度は、今後の共同研究開始に向け検討を進めた。さらに、現在愛知県が平成31年度から開始する「知の拠点あいち重点研究プロジェクト」への提案内容を検討した。本プロジェクトでは地元大学のほか、地元中小企業複数社を含めた体制で提案する計画である。さらに、GaN-OILは、独自な高指向性LED用の微小角錐台形成技術の確立とPL発光確認の成果を上げて、企業とのマイクロLEDのベンチャー企業立ち上げを協議中である。また、名古屋大学に新設された世界唯一のGaNの研究拠点である「エネルギー変換エレクトロニクス実験施設(C-TECs)」に入居することにより、地元企業、その他関連企業、大学関係者との連携を強化した。 産総研・九大 水素材料強度ラボラトリ(HydroMate)については、福岡水素戦略との連携のもと、安全性と経済性を兼ね備えた革新的水素材料の開発を目指した基礎研究を推進した。さらに、九州地域の特色を生かした企業連携、国際連携を推進するために、九州水素・燃料電池フォーラム&水素先端世界フォーラムを主催し、水素材料に関する日・中・韓共同ワークショップを共催した。 【効果】 「石川サイト」「福井サイト」において、つくば・各地域センターの研究者やイノベーションコーディネータとともに、地域企業のニーズにオール産総研の技術シーズで応える形の連携チームを形成して活動に取り組んだ結果、石川県では7件、福井県では3件の共同研究等が新規に成立し、県内企業との連携を構築した。また、これら「石川サイト」「福井サイト」の活動は、連携先である(公財)石川県産業創出支援機構と(公財)ふくい産業支援センターが今年度、全国イノベーション推進機関ネットワークの地域産業支援プログラム表彰事業において、それぞれ経済産業大臣賞と全国イノベーション推進機関ネットワーク会長賞を受賞する一助となった。 GaN-OILはGaN研究コンソーシアムのもとで、HydroMateは福岡水素戦略との連携のもとで、第4期中長期目標通りに地域中堅・中小企業への「橋渡し」を推進した。さらに、地域との連携以外にも、GaN-OILは、最新鋭の実験施設C-TECsを通して国内主要企業や大学関係者との連携強化を図り、 HydroMateは、国際フォーラムやワークショップ開催を通して世界最先端の拠点形成や東アジアでの連携加速に関する実績を上げた。 - 40 -

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