平成30年度研究関連業務評価委員会評価報告書
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【とくに平成30年度に対して:平成30年度評価】 (評価できる点) ・交付金に占める実績配分割合は着実に増加しており、前年度4%増加ということで、インセンティブ付与の観点からは評価できる。民間資金獲得額が、全領域で前年度比増ということで、組織全体に民間との橋渡し機能強化という組織の方向性が共有された結果だと理解。(他方で、ベースになる部分が抑制されることになるが、国研として必要な部分まで浸食されないように留意が必要。) ・論文数が、職員数の伸びを上回るペースで伸びており、研究者の努力と理事長予算の動機付けが上手く働き合っていると評価される。 ・総じて着実な業務運営がなされている。 ・前年度に比べて、全ての領域で民間資金獲得額が向上している。実績評価配分を増加(4%)させたことがその要因の一つと考えられる。 ・地方では、AIやIOTの導入に関して人材が不足しており、公設試の関与や自治体の積極的な取り組みが必要となっている。公設試向けに「AI道場」を開催したことは地方の人材育成にとって非常に意義のあることであり、地域の活性化に大いに役立つ取り組みである。 ・[予算]高い目標設定である民間資金獲得額を着実に増やしている点。 ・[組織]「冠ラボ」の設置を進め、産業界との連携・協力が推進されている点。 ・[広報]キログラム定義改定において、様々なメディアに対処し、法人の知名度向上に寄与した点。 ・実績評価配分が、民間資金獲得に向けて効果が出ていることは評価できる。「橋渡し」研究強化につながっているかの判断は見えてこない。国研だからこそ基礎・基盤研究がじっくりでき、民間企業が求めるものに応えていき、橋渡しの効果が表れてくるものだろう。実績の積み重ねに期待する。 (改善すべき点及び助言) ・着実に実績が上がっていることは、司令塔の機能が上手くワークしている結果によるところ大だと思われるが、目標に対する達成度を見る上で、アウトプット、アウトカムを意識した目標設定がなされるよう、所内で議論が深められることを期待したい(数値目標である必要はないが、実績として数値を誇示するのであれば、定量化が意識されて良い。)。 ・理事長予算は産総研にとって、機動力を持ち、かつ分野横断的なものに使える強力な武器になり得ると思われる。件数がかなり多く、若干規模が小粒の印象があり、呼び水的要素であることは理解しつつ、トップ主導で思い切ったリソース投入にも充てられれば、という印象を持った。 ・ICの影が薄くなったような印象があるが、地道な活動は進められていると理解している。もう少しプレイアップされても良いと思われる。 ・広報への取組みは着実に伸びてきており、新聞やテレビなどでも多く取り上げられているということで、攻める広報が意欲、実績とも実現できていると思われ、引き続き継続されることを期待したい。 ・情報セキュリティ管理体制についての問題は、大きい。一方でセキュリティ強化を図るために、スピード感が失われる、あるいは業務効率化が犠牲になる、ということがないように、更なる工夫を求めたい。 ・H29年度までの成果と第4期全体の成果目標のギャップをどのようにとらえ、それをH30年度で埋めようとしたのか、がより明確になると良い。 ・民間資金獲得額が、前年度の同時期よりも全ての領域で増加しているが、目標には到達していない。12月時点で目標の約70%であり、要因分析を十分に行うことによって来年度での目標達成に期待する。138億円はかなり厳しい目標であるが、目標は目標であり、画期的な対策を期待する。かなり挑戦的な取り組みを行う必要があると思われる。 ・[予算]年度毎の全体の民間資金獲得目標を達成できていない。高い目標設定であり、目標達成に向け取り組みがなされていることは理解できるが、引き続き尽力して頂きたい。 ・経営戦略会議メンバーだが、女性3割以上の考えを入れていただきたい。意識の根底にダイバーシティの考えを置くことで必然的になると考えている。業種も多様性を考え、自然科学系などの検討をいただきたい。 2.イノベーション推進本部 【第4期全体(見込を含む)に対して:見込評価】 (評価できる点) ・無償で実施していた技術相談を技術コンサルという形で制度化し、着実にコンサル件数を伸ばすとともに、共同研究・受託研究にも数多くつなげるなど、制度設計と組織目標が上手く整合がされている。 - 349 -

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