平成30年度研究関連業務評価委員会評価報告書
352/364

(改善すべき点及び助言) ・民間資金獲得について、領域ごとの達成率は、そもそもの目標設定の水準に依存する部分が少なからずあると思われる。その意味で、個々の領域の目標設定が納得感を持った形で行われているのかが重要。 ・民間資金獲得について、要求水準が極めて高いことは理解しつつ、目標達成に向けて様々な努力が行われているはずであり、これがもっとアピールされて良い印象がある。 ・最終年度に向けて、民間資金獲得額達成のために過度に無理をしては、長期的に見て本末転倒になる恐れもある。そもそもの組織全体の民間資金獲得の目標がきわめてハイレベルのものであり、国研に求められるベーシックな部分が手薄になることは避けられるべき。限られたリソースであり、目的基礎的な要素を追求するという組織目標の実現のためメリハリは効かせるべきであり、バランスをどのように取っていくかが課題と思われる。 ・理事長裁量の戦略予算の定義を今一度整理しては、という印象がある。(領域横断と同値ではないように思う。) ・補正予算によって進められた施設の整備については、タイムリーかつ必要な施設であると思われるが、維持費について将来的なシミュレーションを継続的に行い、効率的かつ他の研究等に皺寄せが起こらないような運用に留意されたい。 ・冠ラボの性格上必然なのかもしれないが、大企業との関係に閉じているような印象がある。 ・経営戦略会議は、日程調整から準備など相当なエネルギーが事務的に投入されていると想像できる。提言を活かすようにされていることは評価できる一方で、コストパフォーマンスの向上に留意されたい。(良い提言はたくさんもらえると思われるが、逆に何か言われると対応をせざるを得なかったりするのではないか、などと想像してしまう。) ・中期計画の目標設定に当たっては、思想や背景があったはず。時間が経過し、人が入れ替わることにより、作成当時の思いが薄れていないことを期待。 ・企画本部組織図概要から、「企画機能」がどこにあるのか不明。総合企画室には、「調整」や「総括」という用語があるものの肝心な「企画」という用語が見られないことに違和感がある。今後は「企画」を明確に組織機能に定義したらどうか。 ・一方で、民間資金獲得額の分野のバランスが偏っている背景について更なる解析・検討が必要と思われる。冠ラボについても業種が川下に強いメーカーに偏っているため、川上メーカーへの影響も今後は検討する必要があると思われる。 ・理事長予算枠についての「特徴」や「機動力」をもっと持たせた方がよいと思われる。 ・卓越研究者の成果について具体化すべき。 ・第4期全体の総括の仕方について更なる工夫を期待したい。様々な施策のうち、手ごたえがあり、ますます今後重点的に進めるべきと思われるものとそうでないものの区別がついてきているはずである。施策は始めるのは簡単だが終了させるのは難しく、むしろ後者が重要。 ・第5期に向けて、今回資金獲得できた民間との連携の次のステージの在り方についても総括の際に明確にしておいた方が良いと思われる(産総研にとっては、資金獲得が目標だが、民間にとっては資金提供がスタート)。 ・組織全体を通して、事務方の学びを総括してほしい(開発部隊とは異なり事務方の成果は見えにくいため)。例えば、今回の第4期の一連の結果を通してどのような組織カルチャーがAISTの発展・現場の活性化に重要だということが分かったか、を解析するなど。(逆に、○○は全く効果なかった、などが分かることも明確にした方が有用)。 ・組織として「橋渡し」機能および「橋渡し」に対する重要性の意識が向上し、民間資金獲得額や冠ラボの件数・獲得資金が飛躍的に伸びたことは大いに評価できる。その結果として「橋渡し」が民間企業の業績向上や産業界の発展にどの程度寄与したかを見極める事は、次期中長期計画での「橋渡し」のあり方を検討する上でも重要と考える。 ・[予算]年度毎の全体の民間資金獲得目標を達成できていない。高い目標設定であり、目標達成に向けた取り組みがなされていることは理解できる。目標達成の為に、研究領域別に目標額があるので、目標達成が困難な領域に対して、達成に向けたPDCAを行ない、引き続き尽力して頂きたい。 ・[広報]産総研LINKの最終頁で、職員募集や取り組み(技術相談、技術コンサル等)をPRしても良いかと思います。また、発行部数、定期購読者数をもっと増やし、発行紙としての価値を高めて頂きたい。 ・卓越研究者の招へいで研究開発を遂行する体制整備とあるが、工程表を示していただきたい。橋渡しなどの社会的な効果はすぐには見えてこないが、この制度の利活用を示すことで橋渡しや民間資金獲得に向けての効果が見えてくると考える。 - 348 -

元のページ  ../index.html#352

このブックを見る