平成30年度研究関連業務評価委員会評価報告書
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フラッグシッププログラム(文部科学省・Q-LEAP)、科研費(基盤A・B、新学術領域研究)などに採択され、外部資金獲得実績が出つつあり、今後は、論文等の成果発表も行われる見込みである。 【実績】 平成29年度には、平成28年度補正予算(第2号)により、人工知能(AI)に関するグローバル研究拠点として柏ハブ拠点及び臨海ハブ拠点の整備を進めた。また、柏ハブ拠点には、AI技術の普及促進のためのAI用クラウドサーバー(ABCI)が整備した。卓越した能力を有する人材を確保するための取り組みとしては、AI分野等の世界的に卓越した研究者を英国マンチェスター大学から2名、オーストラリア国立大学から1名招へいし、国際的な研究チームを産総研内に設置した。 平成30年度には、柏ハブ拠点において、平成30年8月1日よりABCIの運用を開始するとともに、平成30年11月16日の研究棟の竣工に先立ち、平成30年11月1日に柏センターを設立し、組織体制を整備した。柏ハブ拠点は、東京大学、経済産業省産業技術環境局及び産総研が締結した「グローバルAI研究拠点」に関する協定に基づいて、東京大学の柏Ⅱキャンパス内に整備した。ここでは、産総研と東大とが一体となって、AI技術と我が国の強みであるものづくり技術を融合させることにより、新たな付加価値を企業と共に創出する研究開発の連携・協力推進が実施する。これを実現するための研究推進組織として、人間拡張研究センターを平成30年11月1日に柏センターに新たに設置した。また、臨海ハブ拠点において、平成30年12月27日の研究棟の竣工に先立ち、平成30年11月16日に同棟の部分使用を開始し、インフラ整備を進めた。それに伴い、人工知能研究センター内に、新たな研究推進組織として、平成31年1月1日にオートメーション研究チームを設置し、既存2チーム(デジタルヒューマン研究チーム、オーミクス情報研究チーム)を併せて3チームを編成することにより当該拠点における研究開発を推進する体制を整備した。柏ハブ拠点に整備したABCIは、国内の産学官連携によって、平成30年10月に実施した第2回ABCIグランドチャレンジにおいて、平成30年度の深層学習の学習速度で世界最速、及び世界のスーパーコンピュータの省エネ性能ランキングであるGreen500 Listの4位を獲得した。また、産総研におけるAI研究の研究戦略等について、グローバルな観点からアドバイスを受け、国際競争力向上、関連研究成果の社会実装をより一層推進することを目的とするサイエンティフィック・アドバイザリーボード(委員長:カーネギーメロン大学 金出武雄先生)を平成31年2月1日に設置・開催した。 卓越した能力を有する人材を確保するための取り組みとしては、AI技術の安全衛生分野への活用を研究している研究者を台湾国立精華大学から新たに招へいし、人間拡張研究分野においても国際的な研究チームを整備した。この取り組みをきっかけに、台湾国立精華大学と産総研の人材交流も活発化され、積極的な連携が生まれている。 - 21 -

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