平成30年度研究関連業務評価委員会評価報告書
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【実績】 博士人材を対象としたコース「イノベーション人材育成コース」においては、若手博士人材15名を対象に人材育成プログラムを実施した。また、本コースの特徴である長期企業研修では、それぞれのスクール生が希望する企業現場で、産業界で活躍するために必要なスキルを学んだ。技術の橋渡しを通じて企業との繋がりの深い産総研の特色を生かし、多様な業種の企業の協力を得ることで実施した。 大学院生向けコース「研究基礎力育成コース」については、産総研の研究への参加と優秀なイノベーションスクール生の応募を促進するため、産総研の特徴を活かしかつ大学院生のニーズに合わせた講義演習を実施し、40名(平成29年度28名)を育成した。 また、聴講を希望する大学院生3名に対し講義への参加による人材育成を行った。 社会が求めるイノベーティブな人材の育成を目指す特徴的なカリキュラムとして、数か月にわたるグループワークにより課題解決のための提案を実践する「中鉢塾」(理事長による講義)を開催した。企業経営者と研究組織の長を経験した理事長自ら、若手人材の育成に取り組み、長期的かつ俯瞰的な視野に立った決断力を養成することを目的としている。 他の人材育成制度とも連携を深めるため、JST人材育成事業ナノテクキャリアアップアライアンス(CUPAL)と合同で、企業活動で求められる転用・応用可能なスキルであるトランスファラブルスキル強化を目指したサマースクールを今年度初めて開催した。22名の若手研究者のスキルアップを支援した。 修了生の人的ネットワーク化の推進については、平成20年のイノベーションスクール発足以来全コース合わせて422名(博士人材のみでは292名)にものぼる修了生の同窓会組織「桜翔クラブ」を継続的に支援した。この中で、修了生による初の試みとしてイノベーションサマースクールの自主開催などにも協力を行った。 【効果】 博士人材向けコース「イノベーション人材育成コース」については、将来的に研究を主導することで産業技術力の強化に貢献が期待される博士人材を社会に多数輩出していることから、産業界から新規事業開拓分野を中心にスクール生の企業研修への受入れに高い期待が寄せられた。その結果、全員が希望する企業で研修を受けることができた。 大学院生向けコース「研究基礎力育成コース」についても、大学等の人材育成部門の担当者等に好評で、制度説明の依頼も多く、その結果受講生数40名(前年度28名)と著しく増加した。 異分野交流の実践の場として、つくばサイエンス・アカデミー主催のSATテクノロジー・ショーケース2019に参加し、総合得点賞を筆頭に5名のスクール生が受賞した。 修了生の同窓会組織「桜翔クラブ」への支援を通じて、産総研をハブとする人的ネットワークが充実し、後輩となる修了生の研修受け入れや産総研との間での共同研究に発展したものもある。 - 228 -

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