平成30年度研究関連業務評価委員会評価報告書
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ては、主体的に物事を考える契機とするため、国内外への派遣研修先を拡大し、職員に新たなキャリアを積ませることにより、人材の強化を図った。 【実績】 産業界を中心とした日本のオープンイノベーションを担う若手研究人材の育成に資するため、博士人材及び大学院生へのキャリア支援として、講義・演習、企業での研修、産総研での研究等の様々な取組を継続的に行った。 ・博士人材を対象とする「イノベーション人材育成コース」における育成数は、平成27年度14名、平成28年度18名、平成29年度15名、平成30年度15名(第4期中長期目標期間累計62名)である。本コースの特徴である企業研修(2ヶ月以上)では、それぞれのスクール生が希望する企業で、実際の研究開発の現場を体験した。技術の橋渡しを通じて企業との繋がりの深い産総研の特色を生かし、多様な業種の企業の協力を得ることで実施した。また、本コース修了生の就業率は、平成27年度78.6%、平成28年度77.8%、平成29年度73.3%であった。なお、参考データとして文部科学省科学技術・学術政策研究所が平成30年2月に公表した「ポストドクター等の雇用・進路に関する調査(2015年度実績)」の結果では、国内全体でポスドクから大学教員やその他の研究開発職等に職種変更した者の割合は、平成27年度で28.5%であり、本コース修了生の就業率は高水準であった。 ・大学院生向けのカリキュラムとして講義・演習および研究ユニットでの研究指導を行う「研究基礎力育成コース」における育成数は、平成27年度17名、平成28年度28名、平成29年度28名、平成30年度40名 (第4期中長期目標期間累計113名、年平均28.3名)であった。第3期中期目標期間までの年平均7.7名に対して著しく増加している。 ・上記のスクール生以外であっても、受講意欲の高い博士人材について、講義聴講生として平成27年度から平成28年度に計7名を受入れた。 ・平成30年度より、特徴的なカリキュラムとして、中鉢塾(理事長講義)を開催した。講義内容は、数か月にわたるグループワークにより課題発見とその解決のための提案を実践するもので、企業経営者と研究組織の長を経験した理事長自らが若手人材を指導することを通じて、長期的かつ俯瞰的な視野に立った決断をするための手がかりを与えることを目的としている。 ・平成29年度には、イノベーションスクール修了生による同窓会組織「桜翔クラブ」の発足を支援し、平成29年度にはスクール発足10周年の記念イベントや平成30年度には修了生によるサマースクール(参加者22名)の自主開催などにも継続的に協力を行った。 なお、平成31年度においても、博士人材に対するキャリア支援と大学院生に対する研究基礎力向上のための指導、修了生間の人的ネットワーク構築支援を中心に、取組を実施する。 - 186 -

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