平成30年度研究関連業務評価委員会評価報告書
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Ⅰ.1.(12) 追加的に措置された交付金 【中長期計画】 平成27年度補正予算(第1号)により追加的に措置された交付金については、「一億総活躍社会の実現に向けて緊急に実施すべき対策」の生産性革命の実現及び「総合的なTPP関連政策大綱」のイノベーション等による生産性向上促進のために措置されたことを認識し、IoT等先端技術の研究開発環境整備事業のために活用する。 平成28年度補正予算(第2号)により追加的に措置された交付金については、「未来への投資を実現する経済対策」の21世紀型のインフラ整備のために措置されたことを認識し、人工知能に関するグローバル研究拠点整備事業のために活用する。 【実績】 平成27年度補正予算(第1号)により追加的に措置された「人工知能・IoT研究開発加速のための環境整備事業」の一環で、人工知能・IoT研究開発のための共用プラットフォームである産総研AIクラウド(AAIC)を開発した。AAIC は平成29年6月に公表された計算システムの電力性能ランキングであるGreen500において世界第3位、空冷のシステムとしては世界第1位を獲得した。平成30年12月時点のユーザは、民間企業や大学、国立研究機関など約230ユーザである。 平成28年度補正予算(第2号)により追加的に措置された交付金については、模擬的な医療・介護現場、住環境、工場等の実証環境における評価装置類、ナノバイオセンサ等設計・試作・実装用装置類等の調達を通じ、人工知能(AI)技術を搭載した機器等の試作・実証・評価環境の整備等に活用した。これによって、人工知能(AI)に関するグローバル研究拠点として柏ハブ拠点(平成30年11月16日竣工)及び臨海ハブ拠点(平成30年12月28日竣工)を整備し、またこれらに先立ち柏ハブ拠点には、人工知能技術の普及促進のためのAI用クラウドサーバー(ABCI)を納入した。特に柏ハブ拠点については、東京大学、経済産業省産業技術環境局及び産総研が締結した「グローバルAI研究拠点」に関する協定に基づいて東京大学の柏Ⅱキャンパス内に整備され、産総研と東京大学とが一体となって、AI技術と我が国の強みであるものづくり技術を融合させることにより、新たな付加価値を企業と共に創出する研究開発の連携・協力推進を実施した。これらにともない、人間拡張研究センターの新設(平成30年11月1日)と、人工知能研究センター内における「人工知能に関するグローバル研究拠点に関する研究推進体制」の編成(平成31年1月1日)を、それぞれ行った。柏ハブ拠点に整備されたABCIは、国内の産学官連携によって、平成30年10月に実施した第2回ABCIグランドチャレンジにおいて、平成30年度の深層学習の学習速度で世界最速を大幅に更新した。このように世界一のインフラを整備できたことは、特に顕著な成果である。更にABCIは、世界のスーパーコンピュータの省エネ性能ランキングGreen500 Listの第4位も獲得した。 平成31 年度には、4月から本格稼働する柏ハブ拠点及び臨海ハブ拠点において、これまで追加的に措置された交付金で整備したインフラをさらに活用した、人工知能に関するグ- 11 -

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