平成30年度研究関連業務評価委員会評価報告書
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研イノベーションコーディネータが、地域企業の技術ニーズにチームで応える活動に取り組んだ。また、平成30年度までの3年間で、サイト設置記念セミナーやサイトの活動と関連のある産総研の技術を地域企業等に紹介する「テクノブリッジセミナー」を石川で6回、福井で6回実施するなど、イベントを積極的に開催した。 平成31年度も引き続き同様の活動を継続し、更なる連携拡大を見込む。 【効果】 「石川サイト」と「福井サイト」では、公設試等と密接に連携して県内企業への「橋渡し」を推進した結果、各地域の重点産業の発展に貢献した。つくば・各地域センターのイノベーションコーディネータや産総研イノベーションコーディネータが、地域企業の技術ニーズにチームで応える活動に取り組んだ結果、平成30年度までの3年間で、石川では22件、福井では23件の共同研究等が新規に成立した。これは、平成25~27年度の3年間における新規の共同研究等の成立件数が石川では7件、福井では14件であったことと比較して、大幅に伸びており、北陸地域における企業の更なる競争力強化に繋がった。 【実績】 「まち・ひと・しごと創生本部」の「政府関係機関移転基本方針」に基づき、平成28年4月に、名古屋大学内に「産総研・名大 窒化物半導体先進デバイスオープンイノベーションラボラトリ」(GaN-OIL)を開所した。平成28年度は、名古屋大学及び名古屋工業大学と窒化ガリウム(GaN)パワー集積回路の実現に向けたMOS技術開発、平成29年度はファインセラミックスセンターと、平成30年度は愛知工業大学との共同研究を開始した。例えば、名古屋大学及び名古屋工業大学と実施した、GaNパワー集積回路の実現に向けたMOS技術開発の共同研究では、界面欠陥を低減するプロセス開発に成功した。また、名古屋大学が事務局となっているGaN研究コンソーシアムの中核機関として、関係機関や企業等との連携を図った。平成30年度は、独自な高指向性LED用の微小角錐台形成等の成果を上げた。名古屋大学内の新施設「エネルギー変換エレクトロニクス実験施設(C-TECs)」にもスペースを確保し、同じくC-TECsに常駐する企業の中の1社と、先述の成果に基づき、マイクロLEDディスプレイに関するベンチャー起業について具体的な検討を開始した。 平成31年度は、愛知県が同年度より開始する「知の拠点あいち重点研究プロジェクト」へ、非接触給電技術に関する研究開発の提案をする。地元大学のほか、地元中小企業複数社を含めた体制で提案準備中である。 一方、平成29年1月11日には、九州大学伊都キャンパス内に、最先端の水素材料強度に関する研究を実施する研究連携拠点、「産総研・九大水素材料強度ラボラトリ」(HydroMate)を設置した。福岡水素戦略との連携のもと、革新的耐水素材料の開発を目指して、産総研の「橋渡し」につながる基礎研究を推進した。例として、平成30年度には、材料強度特性に与える水素の影響をナノレベルからマクロレベルまで俯瞰的に捉えるマルチスケール解- 7 -

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