平成29年度評価委員会(計量標準総合センター)評価報告書
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計量標準総合センター計量標準(1)計量標準の整備と利活⽤促進・知的基盤整備計画に沿った、物理標準の開発・範囲拡張・⾼度化等の整備、化学・材料評価のための標準物質の開発。・⽔道法等の規制に対応した基準物質の開発、定量NMRに関するトレーサビリティ体系の構築。・キログラムの新しい定義に⽤いるためのプランク定数の決定に貢献。(2)法定計量業務の実施と⼈材の育成・特定計量器の基準器検査、型式承認試験等の効率的な実施。・計量教習、計量講習、計量研修の実施、法定計量技術の⼈材育成。(3)計量標準の普及活動・計量標準の利⽤を促進するため、情報提供及び講習・技能研修活動の拡充を図り、関連する⼯業標準化、国際標準化へ貢献。・⽔素ディスペンサーの計量値を、国家標準にトレーサブルに校正・試験する技術を開発。・計量標準の管理、計量法トレーサビリティ制度に定められた参照標準等の供給を実施。計量法の運⽤に係る技術的な審査に関連する⽀援、アジア・太平洋地域等への技術協⼒を実施。(4)計量標準に関連した計測技術の開発・開発、⾼度化した計測・分析・解析⼿法及び計測機器、分析装置を利⽤して、ユーザーが抱える計測課題を解決、技術指導や機器公開による計測⽀援等を実施。・⽬的基礎研究(⼩型実⽤原⼦時計等)、「橋渡し」研究前期(光コムによる温度計測等)、「橋渡し」研究後期(pH⾃動調整装置の⾼度化等)の研究課題への取組。・スペクトルデータや熱物性データに関する情報を更新、ユーザーの利便性向上を⽬指した⾼度化を実施。1.平成29年度の⽬標と代表的成果超電導光検出器を搭載した光⼦顕微鏡を開発、光⼦1個〜20個程度のわずかな光でのカラー画像の撮影に成功。世界初、光⼦⼀つが⾒える「光⼦顕微鏡」細胞中の薬剤反応等を可視化するなど、新しい診断や治療法、医薬品開発へ貢献超伝導光センサ光子光ファイバXY走査CMOSカメラ観察試料微弱照明光画像構築プランク定数を世界最⾼レベルの精度で測定。新たにキログラムの基準となる予定のプランク定数の決定に貢献。さらばキログラム原器、新たな定義実現への歴史的な貢献プランク定数測定に⽤いたシリコン単結晶球体新たにキログラムの基準となるプランク定数の値の決定に寄与した8個のデータ中4個のデータの測定に貢献平成30-31年予定の130年ぶりとなるキログラム定義改定に貢献34計量標準2.特筆すべき成果【知的基盤】・シリコン単結晶球体を⽤いてプランク定数を世界最⾼レベルの精度で測定し、科学技術データ委員会による新たにキログラムの基準となるプランク定数の決定に⽶, 独, カナダ, 仏とともに寄与。平成30-31年実施予定の130年ぶりとなるキログラム定義改定に⼤きく貢献。新聞掲載30紙超。・気体⾼圧⼒, 電界強度, 低温温度計, 放射性表⾯汚染等の物理標準17件を開発/範囲拡張/⾼度化。化学/材料評価⽤の標準物質10件を整備。・⽔道⽔質検査⽅法の改正に対応、計量トレーサビリティが必要な⽔質基準のほぼ全て(43項⽬)の標準整備を完了。定量NMRに関するトレーサビリティ体系構築のための基準物質を開発、国際⽐較を主催。特定計量器の型式承認に⺠間試験所の試験成績書活⽤を開始。・校正事業者向け校正338件, 依頼試験197件, 標準物質頒布1,450 件, 基準器検査1,290件, 型式承認88件, 計量研修⽣606名(平成29年12⽉末) を達成。スペクトルデータベース(3000万件アクセス)、熱物性データベース(200万件アクセス)を更新・拡充。【⽬的基礎】・論⽂の合計引⽤数は2,541回(平成29年12⽉末)で⽬標2,600回を達成⾒込。論⽂数は171報(平成29年12⽉末)で⽬標200報を達成⾒込。・次世代の量⼦計測技術シーズである単⼀光⼦分光イメージング技術を世界で初めて開発。過渡吸収分光計測技術を⾼度化して次世代有機EL材料の発光原理を解明したほか、センサネットワーク同期⽤⼩型原⼦時計、微⼩トルク校正技術、先端材料開発を⽀援する⾼度な表⾯評価技術など、計量標準研究機関としての競争⼒強化や、将来の橋渡しに繋がる⾰新的計測技術シーズを開発。【橋渡し前期】・公的資⾦の獲得状況は、平成29年12⽉時点で7.1億円と平成28年度並の⾼⽔準。・国家戦略や、法令・規制への対応に繋がる技術を開発(⽔素ステーション⽤⽔素計量器の校正・検査技術を開発、ガス状⽔銀のリアルタイム分析を誘導結合プラズマ質量分析法で実現)。計量標準の開発を通じて培った知⾒・計測技術を発展させ、実⽤的計測・制御技術を創出(光コムによる温度計測、加⼯⽤レーザパワーの精密制御、均質な分散マイクロ粒⼦の製造、半導体結晶転位の⾃動検出)。【橋渡し後期】・⺠間資⾦の獲得額は平成29年12⽉時点で5.6億円(平成28年同⽉⽐140%)、平成29年度は⽬標額(6.0億円)を達成⾒込み。・技術コンサルティング制度を活⽤した連携を拡⼤強化。本年度は12⽉時点で1.7億円(150件)、前年同時期1.1億円(106件)と⽐べ1.5倍。・⺠間共同研究により、3次元計測⽤X線CT装置、pH⾃動調整装置、インフラ診断⽤X線⾮破壊検査システムなどの製品化に貢献。・物体の⾊や⾒え⽅の精密計測技術や、ピコメートル精度の微⼩変位計評価技術、ミリ波帯の平⾯回路評価技術を実現、製品の性能評価・付加価値創造を通じてものづくり⽀援、産業創出に貢献。全国規模で3Dスキャナと3Dプリンタを通じた地域連携を推進。- 24 -

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