平成27年度研究評価委員会(材料・化学領域)評価報告書
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-65- 評価委員コメント及び評点 研究評価委員会(材料・化学領域) 1.領域の概要 (1)領域全体の概要・戦略 (評価できる点) ・ビジョンを明確にし、ポジショニングを明らかにしたこと。 ・ビジョンの策定では、積極的に外部の人材を活用していること。 ・TRLを用いた戦略課題のPDCAサイクルはわかりやすく、研究者間の意識共有にも役立っていること。 ・研究項目とアウトカムとがマトリックスとして整理され、22課題の目的が明確にされていること。 ・全国に分散する地域センターがそれぞれ特徴を有していること。 (問題点・改善すべき点、助言) ・テーマのTRL分布では、基礎研究も含めたパイプラインマネジメントを明確にした方が良い。 ・フラウンホーファー研究所など、類似した研究所と材料・化学領域とのベンチマークを行い、一層の実力アップにつなげていくべき。 ・化学、材料の場合、実用化までに時間がかかる、当初予定していなかった分野で実用化できる、という事がしばしばある。この点をマネジメントにどのように取り込んでいくか検討してほしい。 ・NIMSでも企業との連携を強めている様子が見えるので、回答にもあった「切磋琢磨と連携」の姿勢で、国の研究機関として、大学(学)との連携も含めて将来計画を立ててほしい。 ・地域センターの強化では、具体的活動を示し、望むらくはその数値化をし、経年変化を議論してほしい。 (2)研究開発の概要 ①グリーンサステイナブルケミストリーの推進 ②化学プロセスイノベーションの推進 ③ナノカーボンをはじめとするナノ材料の開発とその応用技術の開発 ④新たなものづくり技術を牽引する無機機能材料の開発 ⑤省エネルギー社会構築に貢献する先進構造材料と部材の開発 (評価できる点) ・①バイオベース化学品は、高収率で画期的な開発であること。 ・①地球に多量に存在するケイ砂からSiを経ないで直接シランにする製造開発に挑戦しており、この中で世界初の構造解析を行っていること。 ・①D-アミノ酸脱水酵素複合体の結晶化、X線解析に成功したこと。 ・②製品化に向けての研究推進に期待する。 ・②サーファクチンを高機能化したこと。 ・②階層構造制御によるポリマーナノコンポジットは面白い。裾野を広げてほしい。 ・③日本ゼオンと協力して、プラントまで作りあげた機動力に敬意を表する。 ・③産総研における重点研究領域の一つであると考えられる。炭素系ナノ材料の開発は、重要課題であり、研究分野を牽引してほしい。 (問題点・改善すべき点、助言) ・産総研で量産化ができるわけではないので、常にベンチャーも含めた民間企業との連携を視野に入れるようなロードマップにするべきだと考える。 ・製品化に向けたマイルストーンの設定が望まれる。 ・①バイオベース化学品については、高機能品のみでなく汎用品についても地道に研究を進めることが必要。バイオマスコンビナートといったビジョンを持ち、その中で必要な化学品の開発を行うことも重要。 ・①成果がすぐに出ないような難しいテーマこそ産総研がやるべきテーマと考える。 ・①製品化の暁には、国民(社会)への低コストでの提供を実現してほしい。 ・②開発を目指す製品の具体化が望まれる。 ・②分離技術については、分離の原理等基礎的な研究も視野に入れてほしい。 ・③グラフェン、CNTを使った様々な製品開発では、開発速度をもっと速めてほしい。 ・③計測、加工、表面制御等の技術は実用化の基礎となる研究のため、重点化してほしい。 2.「橋渡し」のための研究開発 (1)「橋渡し」につながる基礎研究(目的基礎研究)

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