平成27年度研究評価委員会(材料・化学領域)評価報告書
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-14- のサポートについての要望も聞き取り、領域一体となってのマーケティング力強化を推進している。加えて、領域ビジョン「夢の素材で人を巻き込み、グローバルな価値を創る」により、職員一人一人の意識改革を徹底すると同時に、企業とのコミュニケーションツールを提供することで、個々の職員、グループといった粒度でのマーケティング力強化も推進した。 また、領域三役による、戦略部主導での組織的プログラムを4件組み、研究シーズとニーズのマッチング分析のための技術交流会を行った。産総研で年に一度開催されるテクノブリッジフェアにおいては、理事長・領域長と領域アテンド招待企業との面談により、7社と意見交換を行った。加えて、現場レベルでのマーケティング調査の努力として、ユニット主導で業界団体との意見・技術交流会も行っており、今年度は25件の交流会を開く他、研究開発プロジェクトとして、ニーズ調査、トレンド分析から素材調査研究までをカバーした「スポーツ工学プロジェクト」を設置、新たな技術領域の創成による研究マーケティング拡大を図った。 これら、領域独自の組織的マーケティング力強化への取り組み実施は、総額で基準値を大幅に更新、元来高く設定された民間からの獲得資金目標値1,000,000千円を達成見込みの他、国内大手スポーツメーカー(2社) 等、これまで領域として未開拓で、今後大きな受託研究が期待される業界とのマッチングを進めるといった着実な成果が上がっている。さらに、領域ビジョン策定において、金融、商社、シンクタンク、コンサルタント、知財各分野からの外部委員と検討を重ねたことで、従来の素材・材料開発ターゲットの概念を大きく拡げた「生活密着素材」(例えば食料や水といった直接的素材だけでなく、その貯蔵や輸送に資する材料開発までを含めた概念)を材料・化学領域で開拓すべき研究市場として見出す結果にもつながっている。 以上、マーケティング力の強化が、これまでの獲得資金平均値の大幅更新という結果に直接的に結びついていること、未開拓であった研究市場の発見、開拓にむけた研究体制構築の始動につながったことを評価し、事前自己評価は「A」とした。 (3) 大学や他の研究機関との連携強化 事前自己評価 A 前年度より導入されたクロスアポイントメント制度を積極的に活用し、組織を超えた連携により領域の研究開発力強化を進めている。H27年度は、触媒化学融合研究センターと北海道大学の他、名古屋大学、神戸大学、東京工業大学、筑波大学、計9件のクロスアポイントメントを成立させている。さらに大学等で創出された技術シーズを産総研でブラッシュアップする形での研究開発体制をより強化するため、本領域で、クロスアポイントメント制度を活用した筑波大学との共同公募選考での新人採用(2名)という、産総研でも初となる弾力的な運用を行った。また、連携大学院制度による連携大学院教員18件、外部委員・年度単位の客員教員124件の他、産総研コンソーシアム運営における大学との連携(参加人数321名)といった、人的交流と連携強化に向けたプラットフォーム構築を推進した。

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