平成27年度研究評価委員会(材料・化学領域)評価報告書
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-8- ものと位置付けられ、朝日新聞、毎日新聞など新聞に計32件掲載されるとともに、その技術の基礎となる科学的知見の価値から、材料・化学分野を代表する、Impact factor (IF)値10を超える高IF値雑誌に掲載された。 ④ 新たなものづくり技術を牽引する無機機能材料の開発 無機系新素材の創製とスケールアップ製造技術及び部材化技術を開発し、新機能粉体実用化、エネルギー・環境・ヘルスケア部材提供に向けた研究開発課題として、セラミックスや金属への機能付与、粒子材料の構造制御と集積化による機能化、ガラスやハイブリッド材の精密成型、そしてプロセス技術実用化を重点課題と位置付けている。今年度は「グリーン磁性材料及び機能化技術開発」における磁石・軟磁性材料の開発について、極低酸素プロセス技術導入することで、世界で初めて、重希土類フリー高耐熱性Sm2Fe17N3異方性焼結磁石開発に成功した。また、同じ焼結プロセス研究開発により、軟磁性粉末の高密度焼結にも顕著な進展が見られた。本成果はTRLにおける「3.技術コンセプトの確認」と「4.応用的な開発」の間に位置付けられるが、早期のラボテスト、橋渡し後期への移行を目指し、民間企業との共同研究が進行中である。 ⑤ 省エネルギー社会構築に貢献する先進構造材料と部材の開発 本研究開発課題においては、輸送機器などの軽量化による輸送エネルギー削減、不必要・未利用な熱や光の移動を制御し、環境制御のためのエネルギー消費の削減という2つのルートでの省エネ社会構築に貢献するため、軽量構造部素材開発と生活温度領域及び産業分野(広温度領域)での熱エネルギー制御を実現する部材の開発を重要課題と位置付けている。今年度は、上記研究課題計画のうち、光熱制御材料開発として調光ミラーシートの開発に顕著な成果が上がった。具体的には、ガスクロミック方式による調光ミラーについて、これまで開発してきた研究実績をもとに企業との共同研究を開始し、ロール to ロール方式を用いてフィルム上にマグネシウム・イットリウム合金を用いた長尺の調光シートの作製にまで至った。本年度成果は、TRL上では、「6.実証・プロトタイプ機(システムレベル)」(橋渡し後期)に位置づけられる。 2. 「橋渡し」のための研究開発 (1)「橋渡し」につながる基礎研究(目的基礎研究) 事前自己評価 A 目的基礎研究は、研究項目①グリーンサステイナブルケミストリーの推進、②化学プロセスイノベーションの推進、③ナノカーボンをはじめとするナノ材料の開発とその応用技術の開発、④新た

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