平成27年度研究評価委員会(生命工学領域)評価報告書
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-24-生体分子の構造・機能解析「記憶障害・学習障害に関わるタンパク質の発⾒と認知症の早期発⾒・治療のための創薬研究」・米国の学術誌「Proceedings of the National Academy of ScienceUSA」(米国科学アカデミー紀要)に掲載BDNFは記憶学習を促進する活性のみが知られていた。記憶学習を阻害する機能を世界で初めて発⾒製薬企業との共同研究に発展、認知症のバイオマーカー開発へ展開中23(1)「橋渡し」につながる基礎研究(目的基礎研究)検定: Mann–Whitney U test ( ): サンプル数 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 Cont. (25) AD (25) P =0.0005 p75 full (relative) 62.5 162.5 262.5 362.5 462.5 562.5 662.5 762.5 p75 ECD (pg/ml) P =0.1097 Cont. (17) AD (11) 図1:BDNFプロペプチドの産生過程と機能BDNFの細胞外切断による副産物、BDNFプロペプチドに、神経伝達を抑制する活性を新規に発⾒した。BDNFプロペプチドの関連分子群が、認知症の早期発⾒・治療のバイオマーカーとなりうることを⾒出した。図2:AD患者群の脳脊髄液では、p75NTR fullの濃度は有意に増加(左)p75NTR ECDの濃度は減少傾向(右)を示す。※企業との共同研究米国の学術誌「Proceedings of the National Academy of Science USA」(米国科学アカデミー紀要)に掲載バイオプロセスによる生産技術開発(上)ヒメナガカメムシUbx発現(下)抑制胚における菌細胞の消失ヒメナガカメムシ全く新しい害⾍防除方法の開発が可能に24「昆虫の共生のための細胞がどのようにできるかを解明」�ヒメナガカメムシという昆⾍をモデルとして、共生細菌を保有する菌細胞の発生過程と形成機構を解明�体節構造を決定する遺伝子群(ホメオティック遺伝子)のうち、Ubx遺伝子が胚発生の過程で新しい発現部位を獲得することにより、菌細胞ができることを明らかにした。共生細菌を保有する「菌細胞」の形成の仕組みは⻑年の謎世界で初めて鍵となる遺伝子を同定【開発技術の⽤途】・共生の分子基盤に関する新知⾒・細胞の分化機構に新規な洞察・細菌感染の制御への展開に期待(1)「橋渡し」につながる基礎研究(目的基礎研究)

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