平成27年度研究評価委員会(生命工学領域)評価報告書
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-10- <根拠> 生命工学領域の研究開発および事業化においては、実験操作の技術、知財取扱、規格・標準化、共同研究・秘密保持等の契約、研究予算、技術動向に加え、生命倫理等に関する法規制や医薬品・医療機器等の承認など領域独特の知見を要する問題があり、それらの知見を企業との連携においても課題解決のために以下のように活用している。 ・ 技術コンサルテーション:創薬分子プロファイリング研究センターにおいては、双腕ロボットを活用し、製薬企業等との個別テーマでの連携を極力避け、より包括的なコンサルテーションを含むテーマ連携を推進し、限られたリソースとインフラが生み出す価値を最大化する取組みを、生物プロセス研究部門では、産総研内に財団が設置した密閉型植物工場における企業の医薬品等の開発・製造において栽培ノウハウや法規制対応等の指導を行っている。また、従来不可能であった生きた細胞をそのまま電子顕微鏡で高解像度で観察する技術を、技術コンサルテーション約款に則り簡便に1試料当たりの観察単価を決めたひな形で契約し、迅速に対応する体制を整え、複数企業のニーズに応えた。当該企業が考える長期的事業計画について相談を受け、イノベーションコーディネータが当該分野の技術動向調査、ロードマップ等の作成を行い、事業計画作成に資する情報の提供を行った。 ・ 医療機器開発ガイドライン・実用化支援:再生医療やプラズマ医療等の医療機器の開発促進および迅速な薬事承認審査に活用できる開発ガイドラインおよび評価指標を策定するとともに、医療機器レギュラトリーサイエンス研究会を設置して研究開発を推進、さらに医療機器開発ネットワークを活用し、薬機法に係る手続きを見据えた開発計画・臨床試験計画の策定や、臨床試験を行う医療現場の確保、薬事申請書の作成などについて、専門性が高く対応が困難であるため、PMDAに出向経験のある産総研職員等が伴走コンサルを行っている。一方で、日本医療研究開発機構に設置された創薬支援ネットワークにメンバーとして参画し、インハウス予算で探索研究から前臨床試験までの技術支援をしている。 ・ 外部資金申請書作成支援:NEDO、AMED、JST、サポイン、もの補助など、企業と連携して外部研究資金に申請する際に、イノベーションコーディネータ等が申請書の作成支援を行った。サポインでは、6提案中4件(66%)が採択され、全国平均採択率44%(326提案中143件採択)を大きく上回った。 (2)マーケティング力の強化についての実績 【1.(5)】マーケティング力の強化についての実績 ・マーケティングの取組状況(モニタリング指標) ●事前評価の評点:B <根拠> 連携対象の企業リスト、産総研研究者リスト等を整備し、企業訪問、面談等を実施した。詳細は以下の通り。企業のニーズを聞きとっているが、ニーズに対応した提案がまだ不十分。 ・ 企業訪問・面談:企業訪問を45社61回、産総研における企業面談32社46回を実施。 ・ 企業連携リストの共有:過去8年間において100万円以上の資金提供型共同研究実績のあった企業210社について、資本金、売上、従業員数、所在地、連携した産総研研究者名、連携期間、資金提供額、ヒアリング等で聞き取った企業ニーズをまとめたリスト、および各研究者が共同研究を実施した企業、獲得資金額、研究テーマをまとめたリストを作成し、イノベーションコーディネータ間で共有、企業との連携の戦略作りに活用している。また、面談やイベント等で名刺交換をした360社の連絡先リストを作成し、テクノブリッジフェアやバイオジャパン等の案内送付等に活用している。 ・ 製薬企業1社とは戦略的アライアンスを締結し、広く同社のニーズを掘り起こし、共同研究に繋げる取組を実施している。 ・ 研究者紹介作製:生命工学領域に所属する全322名の研究員のカタログを作成し、氏名、研究のキーワード、研究内容の説明、説明図表、所属学会、連絡先、連携を希望する技術を紹介している。これを企業との面談等において配布し、産総研の研究アクティビティの発信に努めている。

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