平成27年度研究評価委員会(情報・人間工学領域)評価報告書
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-83- (3)「橋渡し」研究後期における研究開発 (評価できる点) ・多数の企業と共同研究をし実用につなげている(ドライバ状態評価技術の開発)。 ・自動運転のヒューマンファクター、生活支援ロボットともに、社会的な課題に沿っており、「橋渡し後期」にふさわしいテーマだと感じた。企業や国からの資金提供額がそれを実証している。 ・センターとしての立ち位置説明がわかりやすい(ドライバ状態評価技術の開発)。数多くの民間との活動レベルがある(生活支援ロボット等の効果安全基準策定評価事業)。 ・幅広い企業との連携や標準化活動をしている点。 ・高齢者の運転問題、介護者の負担軽減、高齢者の自立支援など、課題認識が時宜を得た妥当なものだと考える。 (問題点・改善すべき点、助言) ・評価指標として、研究資金だけではなく、企業コンソーシアムつくり、標準化、産業創出、メディアでの露出、スタートアップ創出など多様な視点で見ていくと良いのではないか。 ・自動運転、ロボットともに企業や国からの期待と、産総研の人員体制の間にギャップがあり、次年度以降の研究拡大に課題があると思われる。 ・社会課題への取組みに対するアプローチが不足している。 ・世界に対するベンチマークの説明がない。 ・研究自体が継続していくものなのか、民間への技術移転されていくものなのか等の戦略を検討していく必要があると考える。また、ビジネス創出するために組織として支援することが必要ではないか。 ・新しい技術の社会への導入や産業の創出のために、制度的・アントレプレナー的な視点も必要になる。その場合、他組織との連携や人材交流等によって、新しい分野横断チームで対応することが求められる。 ・産総研のような公的研究所で行う研究境域として、公的インフラに関するもの、複数研究領域による統合的なもの、現場との共創による新サービス・産業創出に関するもの、日本が戦略的に伸ばしたい領域等が考えられる。これらについて評価基準、進め方等もデザインしていくと良い。 ・国際会議、学会などを通じた技術力のアピールによる人材獲得への効果は、暗号技術のプロジェクトで実証されているかと思う。事情は領域により異なるかと思うが、産総研内の人材獲得ノウハウを共有して、体制整備に努めてほしいと思う。 ・ビジネス化の技術以外の課題に対する活動について、共同研究も含めて、明確に打ち出した方が良い。社会的な研究機関や自治体との活動についても、明確に計画に表現する方が良い。 ・いずれのテーマも、技術の課題だけでなく、社会問題をトータルに解決していかないといけないテーマとなっている。故に、総合的な社会問題解決というアプローチでワークショップが行われ、その中に技術担当として産総研が入るという構図が理想と考える。 3.「橋渡し」のための関連業務 (1)技術的ポテンシャルを活かした指導助言等の実施 (評価できる点) ・コンサルティングのための組織を構築したこと。 ・「技術による共創的価値の提供」はハードルが高いチャレンジであるが、“ウーバー症候群”におびえる日本企業の新しい成長の柱を作る可能性がある、意義ある戦略かと思われる。 ・目標を明確化して動きだし、定量的な成果がでている。 ・社会に貢献するべく、しっかり取り組んでいる。 (問題点・改善すべき点、助言) ・橋渡し後期での課題として、技術だけではなく社会制度的な課題も浮き彫りになったのではないか。 ・既存事業とのコンフリクト、公的なフィードバックの方法など、今後方向性を考えてみたらどうか。 ・ベンチマーキングをもっと充実させる必要がある。 ・技術だけにスコープするのはやや狭いと考える。今後は社会問題も含めた戦略とするのが良いのでは。 ・マーケティング力の強化にもかかわるが、この分野は経験を持つ人材を採用することが強化の近道だと考える。一方、この分野の人材は極端に不足している。すべてを内製とは考えず、コンサルティング能力は外部パートナー企業の力を借りるなど、産総研が持つ資産の効率的な活用を最優先で考えるべき。 ・国の技術競争力に関する戦略策定も明確に打ち出してほしい。 (2)マーケティング力の強化 (評価できる点)

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