平成27年度研究評価委員会(情報・人間工学領域)評価報告書
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-81- 評価委員コメント及び評点一覧 研究評価委員会(情報・人間工学領域) 1.領域の概要 (1)領域全体の概要・戦略 (評価できる点) ・サイバーフィジカル世界に向けた要素技術を研究テーマにしている。 ・サイバーとフィジカルの連携を意識した組織編制となっていること。 ・政策の観点から重要分野について研究センターを設置し、研究領域として長期的に実施すべき領域は別途研究部門を配置するという構造は、応用を目指す研究の進め方として練られている。また、それらを連携する人間計測から物理的行動というプロセスを明確化している点が評価できる。 ・重点4課題の設定と整理が民間企業にとってもわかりやすく、明確である。 ・交付金が全体の半分以下であり、競争資金、民間資金の割合が高いこと。これにより、研究を対外的にアピールしていることがわかる。 (問題点・改善すべき点、助言) ・政府・社会の要請による問題解決に向けた戦略領域設定をすることは理解できるものの、全体的な研究戦略および、個々の研究センターにおける戦略を誰が担当しているのかが明確ではない。また、明確化された戦略のもとに、個々の研究プロジェクトの計画・評価、それらを受けた研究戦略の見直しといったプロセスを構築していくことが求められる。 ・「サイバーフィジカルシステム」のような新語は、ITユーザー企業には若干わかりにくく、メディア的な視点で見ても説明しにくい用語だと思われる。よりITユーザー企業の目線を意識した表現も必要。 ・産総研の強みとの関係や世界に対する日本の戦略の結果としての説明が不足している。 ・今後、重点課題を決めていくプロセスの中で、政府だけでなく、民間とも議論をする機会をより多く持つことも重要と思われる。 (2)研究開発の概要 ①ビッグデータから価値を創造する人工知能技術の開発 ②産業や社会システムの高度化に資するサイバーフィジカルシステム技術の開発 ③快適で安全な社会生活を実現する人間計測評価技術の開発 ④産業と生活に革命的変革を実現するロボット技術の開発 (評価できる点) ・全体:社会に貢献することを常に意識していることは評価できる。 ・①オープンデータとして、社会全体に役立つことを目指している。 ・①日本をリードする体制ができた。 ・②実績のある研究者が存在し、トップ技術を持っている。 ・③具体的な目標を明らかにしている。 ・③自動運転の民間資金。 ・④標準化への貢献。 ・④ロボット機器の機能安全、表彰、民間28社との共同研究。 (問題点・改善すべき点、助言) ・目的基礎、橋渡し前期、橋渡し後期は情報分野ではリニアではないという認識もあるが、どこまで研究プロジェクトを進めるか、中止するかを判断するKPIを持つべきではないか。 ・それぞれの課題の目指すべき指標・方針に対するベンチマークがなく、スケジュールがよくわからない。 ・産業振興とともに事業化には向かないが社会への貢献は大きいという研究テーマがあると考える。この事業化には向かないテーマについて、どのフェーズであるかを明記できるような説明が望ましい。 ・世界に勝つための戦略が、体制を作る以上のところで見えない。 ・研究マネジメントプロセスの構築が求められる。政策策定への貢献は、研究実施と同様に重要な貢献ではないか。しかしながら、産総研としての戦略領域の設定・評価も実施することは必要。フラウンホーファー研究所におけるインダストリー4.0のような、産業全体にインパクトを与える成果を期待する。 ・研究の適当なタイミングで、ユーザー産業と議論する場を作りながら方向性を確認していくことも必要。 2.「橋渡し」のための研究開発 (1)「橋渡し」につながる基礎研究(目的基礎研究)

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