産総研レポート 2015
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20研究開発の推進組織統治研究開発の推進労働慣行公正な事業慣行社会との共生人 権環境報告オープンイノベーション 福島再生可能エネルギー研究所(Fukushima Renewable Energy Institute, AIST: FREA)は、2014年4月に福島県郡山市に開所し、今年度一周年を迎えました。FREAは再生可能エネルギーの国際的研究開発と新産業集積を通じた復興への貢献を目標に掲げ、産総研や国内外の連携企業、大学、研究機関を合わせて300名を超える陣容で再生可能エネルギー技術の研究開発に取り組んでいます。FREAで研究開発を担う再生可能エネルギー研究センター(Renewable Energy Research Center : RENRC)は、太陽光、風力エネルギー、水素キャリア、地熱、地中熱、エネルギーネットワークの6つの研究チームから構成されており、再生可能エネルギー大量導入のための中核的要素技術やそれらを統合する新システム技術の開発に取り組んでいます。 2014年度は、薄型結晶シリコン太陽電池モジュール製造技術でFREA標準セル作製プロセスを確立(写真)、水素キャリア製造・利用技術ではMCH(メチルシクロヘキサン)を用いた次世代コジェネエンジンで燃料中の水素の割合を60%まで向上(図1)、エネルギーネットワークでは蓄電池や水素による貯蔵やパワーエレクトロニクス、ICT技術によって再生可能エネルギーを最大限利用するシステム統合技術の開発(図2)、地熱技術では地熱井への加圧注水シミュレータの開発、地中熱技術では東北地域における地中熱ポテンシャルマップの作成開始、風力発電技術ではナセル搭載LIDARによる発電効率向上と衛星リモートセンシングなどによるアセスメント技術の高度化、などに研究成果を挙げています。 今後さらに、再生可能エネルギーの世界的なイノベーションハブとして、国内外研究機関との連携によって福島発の革新的な再生可能エネルギー技術を発信し、復興に貢献していきます。図2 FREAのエネルギーネットワークシステム 再生可能エネルギーネットワーク開発・実証 再生可能エネルギーネットワーク開発・実証福島再生可能エネルギー研究所の成果結晶シリコン薄型セル(厚さ0.1 mm)図1 MCHを用いた次世代コジェネエンジン燃料中の水素割合3003504004505003035404550020406080水素割合%(熱量)熱効率%エンジン排気温度℃水素割合が増すほど熱効率が向上!燃焼タイミングの制御により排熱を確保右目盛り左目盛り

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