産総研レポート 2015
11/66

09組織統治研究開発の推進労働慣行公正な事業慣行社会との共生人 権環境報告組織統治①エネルギー・環境領域 エネルギー・環境領域では、世界的規模で拡大しているエネルギー・環境問題の解決に向けたグリーン・イノベーションの推進のため 1)温室効果ガスの排出量削減を実現する再生可能エネルギーなどの新エネルギーの導入を促進する技術 2)エネルギーを高密度で貯蔵する技術 3)省エネルギー社会を実現するためのエネルギーを効率的に変換・利用する技術 4)メタンハイドレートなどのエネルギー資源を有効利用する技術 5)産業と環境が共生する社会の実現に向けて環境リスクを評価・低減する技術の開発を進めています。③情報・人間工学領域 情報・人間工学領域では、情報学と人間工学のインタラクションによる研究開発を行い、産業競争力の強化と豊かで快適な社会の実現を目指し、 1)ビッグデータから価値を創造する人工知能技術 2)ひと・もの・サービスから新たな価値を創造するクラウド技術と、安心してインターネットを利用するためのセキュリティ技術 3)人間の生理・認知・運動機能などのヒューマンファクターを解明する、自動車の運転など人間活動の計測評価技術 4)介護・生活支援・製造ラインなどさまざまな分野で利用されるロボットのための実用化技術と、環境変化に強く自律的な作業を実現する基盤技術の開発を進めます。②生命工学領域 生命工学領域では、健康で安心して暮らせる健康長寿社会や環境負荷を抑えた持続可能な社会の実現を目指したライフ・イノベーションとグリーン・イノベーションに貢献する最先端の基礎研究と応用研究を行っています。具体的には 1) 短時間に低コストで成功率の高い創薬プロセスを実現するための創薬基盤技術 2) 健康状態を簡便に測る技術や生体適合性の高い医療材料・医療機器などを開発するヘルスケア技術 3) 遺伝子組換え技術を活用して微生物や植物の物質生産機能を高度化し、医薬原材料をはじめとする有用物質を効率的に生産するための生物機能活用技術を開発しています④材料・化学領域 材料・化学領域では、材料の研究と化学の研究の融合により、最終製品の競争力の源となる革新的部材・素材の技術や成果の提供を目指しています。グリーンサスティナブルケミストリーと化学プロセスイノベーションの推進、ナノカーボンをはじめとするナノ材料開発とその応用技術の開発、ものづくり技術を牽引する無機機能材料や省エネルギー技術の確立に貢献する先進構造材の開発を推し進め、素材産業や化学産業に新たな付加価値を創造する機会を提供します。⑤エレクトロニクス・製造領域 エレクトロニクス・製造領域では、IT 機器の大幅な省エネ化と高性能化の両立を可能とする世界トップクラスの性能をもつデバイスを開発します。また省エネ、省資源、低コストでの産業活動を実現する革新的な製造技術の開発を目指します。さらに、情報機器以外の「もの」がインターネットにつながるIoT(Inernet of Things)社会の実現に向けて、「もの」から情報を得るための最先端センシング技術と革新的製造技術を結びつけることで超高効率な生産システムを開発し、わが国の産業競争力強化に貢献します。⑦計量標準総合センター 長さ・時間・質量といった計測における標準(計量標準)の整備は、産総研の重要なミッションです。計量標準総合センターでは、国際単位系(SI)の7つの基本単位とそれらを組み合わせた数多くの組み立て量の標準を開発・維持し社会に提供しています。また、計量標準に関連した計測技術の開発を進め、最先端のものづくりや社会の安心・安全を支える基盤整備に向けた取り組みも行っています。さらに、研究部門と計量標準普及センターが有機的に連携し、計量標準の普及活動や法定計量業務の実施、人材の育成を効果的に進めています。⑥地質調査総合センター 地質の知見は、過去から現在までの地球を知り、将来を予測するために必須の「時間軸をもつ情報」であり、活発な地殻変動帯に位置するわが国では、安心・安全な社会構築のための重要な基盤情報です。地質調査総合センターでは、地質に関する豊富な知見をもとに、地質災害の軽減や環境保全に関連するさまざまな問題を解決するための技術開発を進めています。また、資源エネルギー施策立案や産業の持続的発展に役立てるため、地下資源のポテンシャル評価や地圏環境の利用と保全調査を通じて資源やエネルギーを有効に利用し、地球に優しい持続可能な社会の発展にも寄与しています。

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る