2013
11/64

組織統治9組織統治 ■ 産総研は、政府の「東日本大震災からの復興の基本方針」を受け、再生可能エネルギーに関する世界に開かれた研究開発を推進する新しい拠点「福島再生可能エネルギー研究所(以下、福島再エネ研究所)」を、郡山西部第二工業団地内(福島県郡山市待池台二丁目)に整備中で、2013年10月に組織を立ち上げ、2014年4月に開所予定です。 福島再エネ研究所は、約55,000 m2の敷地内に、研究本館、実験別棟、実証試験フィールドを設けます。研究本館は地上4階建て(延床面積6,900 m2)の免震構造で、研究室(46室)や会議室(6室)などが入り、自然採光や自然換気、地中熱を利用した空調システムなどの採用により、環境性能が高い仕様となっています。実験別棟は平屋建て(延床面積4,600 m2)で3つの特殊実験区画からなり、太陽電池モジュール製造ラインなどの大型設備を設置します。また、実証試験フィールドには、太陽光発電(約500 kW)、風力発電(約300 kW)、水素コジェネ発電(約100 kW)などの発電設備、水素キャリア(約100 kW×300 h)や蓄電池(約100 kW×4 h)などのエネルギー貯蔵設備、地中熱や太陽熱などの熱利用設備を導入し、エネルギーマネージメントの試験研究を進めながら、研究所内の電力使用量の半分程度を供給予定です。 福島再エネ研究所は、再生可能エネルギーの大量普及を目的とし、以下の基本目標を掲げて、種々の技術課題の解決を図ります。①�水素や蓄電池などのエネルギー貯蔵とパワーエレクトロニクスを駆使した統合システム技術を開発し、時間的に変動する大量の再生可能エネルギーを活用する技術モデルを実証します。②�軽量安価な太陽光発電モジュールなどの革新的技術の研究開発を行い、大幅なコストダウンを実現します。③�健全な技術普及と社会受容性を支えるため、地熱、地中熱などの再生可能エネルギーデータベースを構築し提供します。 これまで、開所に先駆けて、2013年3月に、郡山市で「福島新拠点 再生可能エネルギーシンポジウム」を開催し、300名を超える参加者の下、地元の方々や多くの関係者と交流を深めました。今後も、様々な機会をとらえて、福島再エネ研究所を広く周知すると共に、福島県ハイテクプラザや県内4大学(福島大学、日本大学、会津大学、いわき明星大学)を始め、国内外の研究機関や大学、地元や関連の企業と連携を深め、再生可能エネルギーの世界最先端の研究開発拠点を目指します。 ‌�「福島再生可能エネルギー研究所」開所に向けて研究本館実証フィールド実験別棟Topics

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る