2011
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企業産総研産学官それぞれの研究現場・文化を理解産学官それぞれの研究現場・文化を理解大学● イノベーション創出に貢献● 企業・大学・産総研等の多様な分野で活躍産学官で研究を経験2010年度 イノベーションスクール修了式■産総研イノベーションスクールの取り組み 若手博士人材の社会における活躍の場を拡大するためには、産業界への積極的な採用機会提供の働きかけのみでなく、若手研究者に対しても視野の拡大と意識の変革を図ることが重要です。 そこで、産総研は2008年度から「イノベーションスクール」を開校し、企業(産)、大学(学)、産総研(官)という三つの異なるセクターを経験させることにより、若手研究者の視野の拡大と意識変革の促進に努めています。 2010年度は23名のポスドク(博士研究員)を受け入れ、多様な分野で活躍できる人材の育成に取り組みました。また、新たな試みとして、育成の対象を広げ、10名の博士課程学生に対し多角的な考え方が習得できる機会を提供しました。修了生は、スクールで培った知識、経験を活かし、企業、大学、公的研究機関などの様々な分野で活躍しています。■イノベーションスクールのカリキュラム イノベーションスクールでは、産学官で活躍する研究者や企業経営者等の講演、知的財産や基礎研究の成果の統合・構成に基づき積極的に社会的出口を求める研究のあり方など、社会における研究の位置づけを理解するために必要な知識の講義や演習を行っています。さらに産総研での研究活動、数ヶ月にわたる企業研修といった体験型カリキュラムを実施し、様々な方向から若手研究者に対して視野拡大の機会を提供しています。■若手研究者の視野の拡大と機会の提供 企業でのOJT研修を通じて「自分の研究以外にも視野を広げることで、自分の研究につながる新しい知見に触れることができることを実感した」「細分化された専門領域から少し目を離し、異分野の知見を借りるというアプローチを学べた」「研究開発の芽が達成されたときには大きなやりがいになり、これが企業研究の醍醐味である」と気づくなど、スクール生は自らの体験をもって意識を改革し、視野を大きく広げることができました。 また、「業務に取り組む姿勢など、企業側研究員にも良い面で大きなインパクトを与えた」と、スクール生の研究能力のみでなく、業務に対する姿勢がOJT受入れ企業に高く評価されました。イノベーションスクールの取り組みを通して若手博士人材の活躍が広く社会から注目されることにより、活躍の場がよりいっそう拡大されることが期待されます。企業でのOJTに励む研修生人材育成-イノベーションスクールイノベーションスクールで育成する人材像人材育成への取り組み27オープンイノベーションオープンイノベーション

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