産総研LINK No.26
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NEW TECHNOLOGYイオン液体でCO₂をはじめ各種のガスを吸収・分離多様な用途に応用可能なグリーン溶媒金久保光央化学プロセス研究部門 コンパクトシステムエンジニアリンググループ研究グループ長Mitsuhiro Kanakubo化学プロセス研究部門 コンパクトシステムエンジニアリンググループ主任研究員牧野貴至Takashi Makino化学プロセスにおいてよく用いられる有機溶媒は毒性が高く、身体や環境への影響が大きい。そのため有機溶媒に代わる、安全性の高いグリーン溶媒の開発が進められてきた。そこで注目されているのが、液体状の塩であるイオン液体だ。産総研は、各種の化学プロセスに適したイオン液体と、それを用いた高効率な化学プロセスの開発に取り組んでいる。KEY POINT 温暖化は地球規模の課題であるが、この対策は1990年代後半から加速し、多くの研究機関や企業が工場などの排ガスからCO₂を分離・回収する技術開発に取り組み、いくつもの方法が提案されている。しかし、一般的に用いられているアミン水溶液による化学吸収法は、室温で吸収させたCO₂を回収するために120 ℃近くまで加熱する必要があり、吸収液の再生に大きなエネルギーコストがかかるのが問題だった。CO₂吸収にイオン液体を使って地球温暖化対策に貢献する8 2019-09産総研

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