産総研LINK No.17
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ティング・アライアンスを発足させ、共同開発を進めていくための体制づくりを行っています。佐伯 産総研発の先進コーティング技術に対してさまざまな要望をもった企業が集まるアライアンスでは、さまざまな仮説を立ててニーズとシーズをマッチングさせ、それぞれの企業が仮説を持ち帰って個々に開発を行うというかたちで進めています。その中からさまざまな製品が生まれてくるでしょう。明渡 現在、積水化学工業株式会社でフィルム型色素増感太陽電池の事業化が始まっていますが、それもこのような流れの中から出てきたものです。そのほかに、スマートフォンの筐体や液晶カバーへの応用も進められています。知財面など難しい点もありますが、将来の技術課題を見据えながらAD法の価値を向上させ、使い尽くしていけるようにと考えています。この技術の本当の価値が見えてくるのは、これからだと思っています。清原 当社では半導体事業が成功し、私もその仕事によって2017年秋に当社初のフェローに就任しました。ここまでの成功のベースには、私たちと明渡さんとの信頼関係がありました。興味をもった技術シーズを気軽に試させていただけたことは、技術開発の上でとても重要なことでした。技術は常に進歩していますから、企業は研究者と常にコミュニケーションをとって情報をキャッチアップしていくことが必要です。自分のモノサシを持って、それを常に磨いていくことで、新しい技術が素晴らしいものかどうかがわかるわけです。明渡 自分のシーズにどれだけの価値があるのか、企業が求める性能がだせるのか、シーズの使い道や可能性を予測して企業とコミュニケーションを取ることが必要だと学びました。私も、清原さんや佐伯さんと事業化を進める中で育ててもらって、このスキルが身についてきたように感じています。清原 研究者にはシーズをオープンにしていただくだけでなく、使い道を提案していただくことが必要だと思います。明渡 そうですね。実は、ここ10年ほどは年間100件以上の連携のお話があるのですが、話を聞いてみると具体的に出口・製品応用のアイデアを持っている企業はそう多くありません。しかし、どのようなことをしたいのか詳しく聞くことができれば、AD法でなくても、そのニーズにふさわしい別の技術を紹介することができます。コミュニケーションをスムーズなものにするためにも、企業の方には出口の情報をお持ちいただけるとうれしいです。企業側の出口と研究者側のシーズの使い道が合わされば、課題設定や実用化までのプランが明確になります。この技術に少しでも興味があれば一度声をかけてください。目指す出口に向かって、ともに努力したいと思います。産総研 TOTO株式会社これからの共同開発に必要なこと耐プラズマ性に優れている材料のため、半導体製造装置の内部部材へのコーティングとして利用されている。溶融状態で反応しやすい金属からセラミックスを保護する。*-イットリアお気軽にお問い合わせください!〒305-8565茨城県つくば市東1-1-1 中央第5産総研 先進コーティング技術研究センター: act-webmaster-ml@aist.go.jp: unit.aist.go.jp/atc/関連動画〒253-8577神奈川県茅ケ崎市本村2-8-1TOTO株式会社 総合研究所: jp.toto.com: 0467-54-101007 2018-03 LINK

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