アニュアルレポート 2005-2006
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Geological Surveyand Applied Geoscience91Annual Report 05-06最近の研究から● 土壌汚染現場のリスクを評価するシステムを開発近年大きな社会問題となっている土壌汚染の健康リスクを個々の現場ごとに定量化できる地圏環境リスク評価システム(Geo-environmental Risk Assessment System、以下「GERAS」という。)をわが国で初めて開発し、一般に公開しました。GERASは、事業所などの自主的な環境リスク管理、油分や難分解性化学物質のような未規制対象物質のリスク評価、土壌汚染対策のリスク低減効果の把握、汚染現場に特有の土壌特性や地下水の流れを反映させるなど、現場に即したリスク管理ツールとしての活用が期待されます。汚染現場(例えば工場)現場の外(例えば住宅地)移流・拡散井戸移流・拡散蒸発汚染物質浸透不飽和層地下水不透水層地圏環境リスク評価システム● 数値地質図「火山地質データベース」の出版地質調査総合センターでは火山噴火の長期的予測および火山噴火災害の軽減のための基礎資料とするため、日本における活動的火山について、地質学的手法による調査研究を実施し、それをとりまとめて火山地質図として出版しています。最近は、従来の火山地質図としての出版だけではなく、媒体にCD-ROMを用い「火山地質データベース」として、出版することも増えました。今年度は、「三宅島火山地質データベース」と「岩手火山地質データベース」が出版され、火山地質図には盛り込むことのできなかった画像なども含め、インタラクティブに閲覧できる地質データベースとして活用されることが期待されています。火山に関する研究は、国の火山噴火予知計画に基づき、活動的火山の形成史、噴火履歴などの地質学的・年代学的研究及び噴火機構、マグマ供給系のモデル化研究などを行っています。● 最前線の研究内容・成果の社会への情報発信産総研の幅広い研究テーマについて、一般の読者の皆様にも興味を持って読み進めていただけるような本を目指して新たなシリーズを創刊し、その第一弾として、「きちんとわかる巨大地震」を出版しました。地質分野の研究者の横顔を追いながら、彼らが探求する地震のメカニズムに迫ります(左)。また、地質標本館所蔵標本や、最新の地球科学的な成果を広く紹介した、地質標本館創立25周年記念出版として“地質標本館図録「地球 図説アースサイエンス」”を刊行しました(右)。

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