アニュアルレポート 2005-2006
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63Annual Report 05-06Nanotechnology,Materials & Manufacturingナノカーボン研究センターResearch Center for Advanced Carbon MaterialsURL: http://unit.aist.go.jp/nano-carbon/TEL: 029-861-4551 研究センター長飯島 澄男研究の概要代表的な研究成果ナノチューブなどに代表されるナノカーボン材料は、そのナノスペースにおいて他の物質・材料に見られないユニークな構造や機能を持っています。当研究センターでは、炭素の究極の物性を明らかにするとともに、炭素系物質・材料が作り出すナノスペースの科学の構築を行い、これらをベースに環境に適合しやすい炭素系材料の特徴を生かした環境・エネルギー材料及び情報通信材料の開発を目指します。このため、ナノスペースを利用したカーボン材料の開発と産業化の可能性を明らかにするとともに、ナノカーボン材料により、我が国の21世紀の基幹材料としての位置づけを確立し、さらに実用化に向けて企業との連携により、アウトカムの実現を図ります。2002年に発見された単層カーボンナノチューブ(SWNT)からのバンド間発光によって、カーボンナノチューブに、またひとつの魅力が加わりました。この発見によってナノチューブの光学的応用が議論され始め、その他にも、各発光ピークの強度からバルク試料中のSWNTの種類(カイラリティー)やその混合比を求める構造分析法としての期待も高まっています。しかし、主に検出器の検出波長限界から、通常販売されている蛍光分析装置では直径約1.3 nm以下のSWNTの発光信号のみが検出可能でした。当研究センターでは長波長にも感度を持つ検出器を用い、励起光源として波長可変レーザーと組み合わせることにより、直径約1.6 nmまでのSWNTを評価できる分光システムを開発しました。これにより、直径が大きすぎて従来は評価が困難だったレーザー蒸発法や、アーク放電法で合成されたSWNTの分光学的評価が可能になりました。アーク放電法で合成されたSWNT(平均直径1.4nm)の2次元発光スペクトル各数字の組みは同定されたSWNTの構造を示しています。(17, 3)(12, 10)(13, 9)(14, 7)(15, 5)(16, 3)(13, 8)(11, 10)(14, 6)(15, 4)(16, 2)(11, 9)(12, 8)(13, 6)(10, 9)(12, 7)10.501900180017001600150010501000950900850emission wavelength (nm)excitation wavelength (nm)

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