アニュアルレポート 2005-2006
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53Annual Report 05-06Information Technology& Electronics情報技術研究部門Information Technology Research Institute 研究部門長坂上 勝彦URL: http://itri.aist.go.jp/default.aspxTEL: 029-861-5413 FAX: 029-861-3331研究の概要代表的な研究成果生活世界の具体的な意味内容(コンテンツ)に即して情報通信基盤技術と知能情報処理技術とを融合した研究開発を行い、生活世界の意味をデジタル情報化・資源化(すなわち情報コンテンツ化)し、それを実問題に適用することで新たな意味や価値を創造し、人間の安心・安全・快適な生活に寄与する知的な情報技術を構築することを目標としています。●包括フレームワークと次期情報システム当研究部門では、先端情報計算センターや他の研究ユニットと連携して、産総研の新たな業務情報システム(AIST EAI2)の開発を進めています。ソフトウェアフレームワークだけでなく、開発プロセス等に関する規程も含む業務情報システム開発用のオールインワンのパッケージ「包括フレームワーク」を開発し、これを運用することによって業務・システムの最適化および情報システムの開発・運用を利用者主導で進めている点がその特徴です。情報技術の専門家でない利用者でも理解しやすい仕様書の書き方を包括フレームワークにおいて規定することで、現場の利用者が業務の全体最適化に取り組み情報システムの開発に主体的に参画することを可能にし、精度の高い仕様書を作ることができます。また、やはり包括フレームワークに従って利用者がシステム開発に体系的に関与することで、開発中のシステムの問題点を早期に発見・修正でき、開発コストを低減することができます。さらに、発注者が仕様書類を管理することにより、情報システムの保守の効率が高まります。また、ソフトウェアフレームワークによって個別システムの開発工数を圧縮し個別システム同士を連携させるだけでなく、利用者が主体的に参画して業務全体の最適化を視野に入れた精度の高い仕様書が作成できます。これにより、業務全体の効率を改善し、利用者の要求に合致する品質の高いシステムを作り、なおかつコストを低減させることができます。包括フレームワークは、利用者・発注者の主体的な参画を通じて仕様を明確化し、開発過程を適確に管理することにより、開発業者まかせのベンダーロックインを防ぎ開発作業の効率を高めます。これは、利用者・発注者にとって上記のような情報システムのコスト低減と品質の向上をもたらすだけでなく、開発業者においても、作業をスケジュール通りに進めて労働環境を改善することにつながります。また、開発における大きなリスクの積算が不要になるため、入札価格も適正化され、入札における技術的な優位性の効果が高まります。また、開発が計画的に遂行できることにより、実用システムの開発現場における技術革新が進むと期待されています。包括フレームワーク連携ソフトウェアフレームワーク開発プロセス・開発体制・プロジェクトモニタリングフレームワーク仕様改良発注者利用者ニーズ開発者システム改良業務改革開発仕様設計●●システム▲▲システム××システム■■システム

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