アニュアルレポート 2005-2006
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101Annual Report 05-06Metrology and Measurement Technology研究部門長一村 信吾計測フロンティア研究部門Research Institute of Instrumentation FrontierURL: http://unit.aist.go.jp/riif/ci/TEL: 029-861-5300FAX: 029-861-5881当研究部門は、特に“時間的・空間的なゆらぎ(遷移・変移現象)”とそれが産業技術に大きく係わる“信頼性”をキーワードとして取り上げ、それに係わる計測・評価技術と、そこから派生する制御技術の開発を目指しています。この開発にアウトプットの観点から2つのアプローチ法をとり、それぞれを重点目標として設定しています。一つは、新しい計測・評価装置の開発(ツールの開発)、 もう一つは計測・評価装置を駆使して得られる知識の開拓です。この目標遂行のため、ツール開発に関しては、①ナノ物質の計測技術開発②活性種の計測制御技術開発③光・量子ビームイメージング技術開発を、知識開拓に関しては、④構造体劣化診断・予測技術開発⑤移動・拡散現象の計測評価技術⑥材料・プロセスの信頼性評価技術を、それぞれ具体的な重点課題に設定し、研究を遂行しています。研究の概要代表的な研究成果ツール開発では、本年度から重点課題①に関係して、「ナノ粒子特性評価手法」に係わる研究開発(NEDOからの受託研究プロジェクト)を開始しました。21世紀の産業牽引力として期待されているナノテクノロジーに対して、これまで扱ったことの無いサイズのナノ物質・構造が生態系に及ぼす影響が懸念され始めています。これに対して必要なのは、しっかりした科学技術的知見に基づく判断基準の提示で、計測・評価技術はその中核を担います。当研究部門では、透過型電子顕微鏡を用いたナノ物質の計測技術、及び電子スピン共鳴法(ESR)を用いたナノ物質の生体内移行性と生体影響の計測技術開発に取り組んでいます。知識開拓では「安全・安心」に係わる研究開発で、本年度は大きな進展がありました。来るべき高圧水素社会に向けて昨年度より開放型の施設整備として進めている、高圧環境(最高2000気圧)下での金属材料の水素脆化評価研究は、新たに発足した水素材料先端材料研究センターの核の一つとなり、関係するグループの異動がありました(重点課題⑤関連)。重点課題④では、実構造物を伝わる超音波を映像化できる実質的に初めての技術開発に成功し、超音波可視化探傷法という伝播映像解析による新しい非破壊検査手法の確立に向けて大きな一歩を踏み出しました。今後同技術の標準化を通して、迅速かつ信頼性の高い亀裂診断法の普及に努める考えです。どのような複雑形状でも映像化ドリル刃を伝わる超音波映像航空機翼ハットストリンガ試験体(CFRP)を伝わる超音波映像はく離部健全部2. 非破壊検査に応用可能なことを検証1. パルスレーザーで超音波発振点を走査する 方法で3D任意形状の超音波伝播の映像化を実現受信子(PZT、FBG)A / D波形収録映像化PC制御装置パルスレーザー同期同期同期試験体レーザー励起超音波ビーム走査速い ・ わかりやすい ・ 簡単

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