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第44回産総研サイエンスカフェ

「富士山の将来を考える ~噴火史でひも解く富士火山の謎~」

 平成26年3月7日(金)、つくばカピオ別棟「カフェ・ベルガ」(茨城県つくば市)にて第44回産総研サイエンスカフェ「富士山の将来を考える ~噴火史でひも解く富士火山の謎~」を開催しました。話題提供者は、地質情報研究部門 マグマ活動研究グループ 高田 亮 主任研究員です。

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 今回のテーマは「富士山」。昨年6月にユネスコの世界文化遺産に登録され、国内外から多くの人々が訪れるようになりました。参加者の中にも、富士山に登ったことのある方が何名かいらっしゃいました。

 富士山の美しい山容は、昔から日本人の心を魅了してやまないものでした。葛飾北斎の浮世絵にも富士山を描いた作品が数多く残されています。しかし、北斎が描かなかった富士山の方角があります。それは、1707年の宝永噴火の火口が見える方角です。高田さんは、浮世絵や古典に記されている富士山の興味深い歴史を紹介すると同時に、なぜ富士山を研究する必要があるのか、これまでに産総研がどのような調査を行ってきたのかを説明しました。

 まず高田さんは、富士山は「活火山」であることを強調し、過去に様々な種類の噴火を繰り返し、現在の姿となっていることを語りました。富士山は、弥生時代に、爆発的な噴火を繰り返し、奈良・平安時代にかけては山腹で割れ目噴火を繰り返しました。高田さんは、各年代に起こった爆発的噴火・非爆発的噴火それぞれの噴火を身近な材料で再現する実験の動画も紹介し、参加者に噴火のイメージを伝えていました。

 続いて、1707年に起こった宝永噴火の説明が始まりました。この噴火は、富士山の噴火史の中でも大規模な噴火で、現在も残されている宝永火口がそれを物語っています。過去の記録から、宝永噴火が起こる直前に地震が頻発していたこと、噴火による火砕物の影響範囲などが分かっており、これらの過去の噴火の規模や状況を調べることが、今後の噴火の予測に役立つことを説明しました。

 高田さんは、富士山の模型を使いながら、過去の割れ目噴火の分布を説明し、マグマの動きや噴火の仕組みを参加者に説明していました。そして、富士山の研究を、災害予測や地球物理学の観測に生かし、研究成果を社会に発信していきたいという意気込みを語り、カフェを締めくくりました。

 今回、会場のカフェベルガさんから、特別メニューとして富士山型のシフォンケーキを提供してもらいました。マグマに見立てたチョコレートソースをケーキの上からかけて、グループで協力して切り分けて美味しくいただきました。粋なはからいに感謝いたします。

 次回の産総研サイエンスカフェは、テーマ・開催方法とも刷新し、より多くの皆さんに満足いただける内容となるよう現在準備を進めております。内容が決まりましたら、産総研ホームページでもご案内いたしますので、お楽しみに!

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富士山の模型を使って説明しています。
写真3
富士山の模型に皆さん興味津々です。
 
写真4
富士山ケーキをグループで協力してカットしています。
 

サイエンスカフェの様子を撮影編集した動画。

開催概要
日時 2014年3月7日 金曜日 18時30分 ~ 20時00分
(終了後、30分程度フリーで話題提供者とお話いただく時間をご用意しています。)
会場 カフェ・ベルガ
〒305-0032 茨城県つくば市竹園1-10-1(つくばカピオ別棟)
※駐車場は、周辺の有料駐車場をご利用ください。
主催 産業技術総合研究所
参加費 無料 (ドリンク・お菓子をご用意)
定員 30名
対象 高校生以上
申込締切 2月27日 木曜日 17時00分
申込方法 参加申込につきましては、お申込フォーム、Eメール、電話のいずれかの方法で「3/7産総研サイエンスカフェ参加希望」、 名前、人数、連絡先(メールアドレス)を添えて、お申し込みください 。

[1]サイエンスカフェ専用お申込フォーム

[2]Eメール:必要事項を記入の上、事務局宛に送信
  必要事項・・・お名前(ふりがな)、参加人数、連絡先

[3]電話:必要事項をお伝えください
  必要事項・・・お名前、参加人数、連絡先

※2月28日に皆様に参加の可否を通知いたします。連絡先は必ず記載してください。
※定員を超えた場合には抽選となります。
※ご登録いただいた個人情報を本イベントの対応以外に使用することはありません。
問い合わせ先 産業技術総合研究所 広報部 産総研サイエンスカフェ事務局
〒305-8568 つくば市梅園1-1-1 中央第2 つくば本部・情報技術共同研究棟8F
電話:029-862-6211 Eメール:メールアドレス:s.cafe-ml*aist.go.jp(*を@に変更してご使用ください)
※産総研の広報活動に使用することを目的として、サイエンスカフェの様子を写真や動画等で撮影させていただく場合がございます。その他の目的に使用することはございません。あらかじめご了承ください。

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国立研究開発法人産業技術総合研究所