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第42回産総研サイエンスカフェ

「乳酸菌はどうして体にいいの? ~お腹の中で共存して健康生活を!~」

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 平成25年12月6日(金)、つくばカピオ別棟「カフェ・ベルガ」(茨城県つくば市)にて第42回産総研サイエンスカフェ「乳酸菌はどうして体にいいの? お腹の中で共存して健康維持!」を開催しました。話題提供者は、バイオメディカル研究部門 分子複合医薬研究グループ 辻 典子 主任研究員です。

 今回のサイエンスカフェのテーマは「乳酸菌」。乳酸菌と聞いて、まず思い浮かぶのは、「ヨーグルト」ではないかと思いますが、最近では、乳酸菌の効果をうたった様々な商品が売られています。乳酸菌は体の中で一体どんなはたらきをしてくれるのでしょうか。

 辻さんは、身近なようで実はよく知られていない乳酸菌について、詳しく丁寧に説明していました。はじめに乳酸菌がどんな食品に多く含まれているのか、参加者に質問をしてみました。実は乳酸菌は、ヨーグルトなどの乳製品はもちろん、味噌、漬物など日本人に古くからなじみのある食品にも多く含まれています。つまり、和食でも乳酸菌を摂取することができるのです。会場では、ヨーグルト、味噌、漬物を参加者に試食してもらい、乳酸菌を生かした食生活を考えてもらいました。

 口から摂取した乳酸菌は、体内の様々な器官に分布していますが、特に多くいるのが小腸です。小腸では、体内に侵入する異物や有害物質から体を守るため、免疫の仕組みが発達していて、免疫応答を担う樹状細胞、マクロファージ、好中球などが、異物を認識、取り込んで、体の中に抗体を作らせるはたらきをしています。マウスを使った辻さんの研究では、乳酸菌が樹状細胞に取り込まれると、樹状細胞からインターフェロンβという物質の産出が増加することで、ウイルス感染や炎症への抵抗性が高まったという結果が出ています。さらに、無菌状態にしたマウスは通常飼育のマウスよりも、ウイルス感染や炎症への抵抗性が弱いという実験結果が示され、乳酸菌をはじめとする腸内細菌とお腹の中で上手く共存していくことが健康維持に大切であると語りました。

写真2
試験管の中の乳酸菌の数はいくつでしょう?
写真3
試食をしながら各テーブルでの議論に花が咲きました。


 辻さんは、食生活を見直し、乳酸菌を含む食品を摂取することで、腸内環境を整え、ウイルス感染や病気に負けない健康な生活を送っていけることを提案し、今回のサイエンスカフェは幕を下ろしました。参加者からは多くの質問が挙げられ、乳酸菌や、食と健康への関心の高さがうかがえました。

 次回の産総研サイエンスカフェは平成26年1月下旬に開催されます。動脈硬化度の測定と生活習慣による数値改善をテーマに、ヒューマンライフテクノロジー研究部門 菅原 順 主任研究員が話題提供いたします。ご期待ください!


開催概要
日時 2013年12月6日 金曜日 18時30分 ~ 20時00分
(終了後、30分程度フリーで話題提供者とお話いただく時間をご用意しています。)
会場 カフェ・ベルガ
〒305-0032 つくば市竹園1-10-1(つくばカピオ別棟)
※駐車場は、周辺の有料駐車場をご利用ください。
主催 産業技術総合研究所
定員 30名
対象 高校生以上
申込締切 11月28日 木曜日 17時00分
参加費 無料 (ドリンク・お菓子をご用意)
申込方法 参加申込につきましては、お申込フォーム、Eメール、電話のいずれかの方法で「12/6 第42回産総研サイエンスカフェ参加希望」、 名前、人数、連絡先(メールアドレス)を添えて、お申し込みください 。

[1]サイエンスカフェ専用お申込フォーム

[2]Eメール:必要事項を記入の上、事務局宛に送信
 必要事項・・・お名前(ふりがな)、参加人数、連絡先

[3]電話:必要事項をお伝えください
 必要事項・・・お名前、参加人数、連絡先

※11月29日(金)に皆様に参加の可否を通知いたします。連絡先は必ず記載してください。
※定員を超えた場合には抽選となります。
※ご登録いただいた個人情報を本イベントの対応以外に使用することはありません。
問い合わせ先 産業技術総合研究所 広報部 産総研サイエンスカフェ事務局
〒305-8568 つくば市梅園1-1-1 中央第2 つくば本部・情報技術共同研究棟8F
電話:029-862-6211 Eメール:問い合わせ先メールアドレスs.cafe-ml*aist.go.jp(*を@に変更して使用してください。)
※産総研の広報活動に使用することを目的として、サイエンスカフェの様子を写真や動画等で撮影させていただく場合がございます。その他の目的に使用することはございません。あらかじめご了承ください。

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国立研究開発法人産業技術総合研究所