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第27回産総研サイエンスカフェ

「巨大地震と津波 過去を知り未来を測る」


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 2011年5月31日(水)、つくばカピオ別棟「カフェベルガ」(茨城県つくば市)にて、第27回産総研サイエンスカフェを開催しました。今回のテーマは、活断層・地震研究センター 海溝型地震履歴研究チーム 宍倉正展研究チーム長による「巨大地震と津波 ~過去を知り未来を測る~」です。また、テーブル担当として同研究チーム・行谷佑一研究員にもご参加いただきました。

 今回のテーマにはたいへん多くの方にご関心を寄せていただき、定員の4倍を超える方からお申込をいただきました。また、参加された方々が今回のテーマに対して強い関心をお持ちであるということもあり、休憩時間中もテーブル毎に話題が途絶えることはなく、話題提供中にも質問が飛び交っていました。

 3月11日東北地方太平洋岸を襲った巨大津波は我々にとても大きな衝撃を与えました。しかし、このようなテーマにも関わらず、宍倉さんが平易でわかりやすく、参加者の不安や疑問を一つ一つ汲み取るようにお話しをしてくださったこともあり、終始なごやかなムードでした。

 果たして今回の地震や津波は本当に想定外のものであったのでしょうか?宍倉さんは問いかけます。

 実は869年に貞観地震というとても大きな地震があり、地層を調べるとその際にもとても大きな津波の被害があったことが伺えるのです。これが地層から過去の地震を知る“古地震学(こじしんがく)”の成果です。この古地震学の調査の仕方や、「一体何が予測できて何が予測できないか」について、今回の地震と貞観地震のケースを比べながら解説しました。

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休憩中に資料の解説をする、テーブル担当の行谷さん
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休憩中もテーブルでの議論は続きます

 後半部では、幾つかの今後の地震予測の中から参加者に関心のあるものを選んでいただきました。参加者によって選ばれたテーマは「東海~南海地震」と「関東地震」の2テーマ。この地域の「過去にあった地震」と、そこから予測できる「今後の地震被害の可能性」についてお話ししました。

 今回の震災は我々の心に大きな爪痕を残しました。ですが、悲しみに打ちひしがれ、次に同様な天災が訪れることを恐れ続けるばかりではいけません。今回の地震に伴う現象を正確に捉えることで、過去の地震を知ることができます。そして過去の地震を知ることで未来の地震を測ることができるのです。「現在は過去を解く鍵であり、過去は未来を測る鍵なのです。」と宍倉さんは言います。正しい知識を身に付けることで、来るべき震災への準備をすることが大切だと最後に付け加え、終了時間を越えてもなお語りつくせなかった今回のサイエンスカフェは、名残惜しまれながら終了しました。

 次回の産総研サイエンスカフェは、7月8日(金)につくばカピオ別棟「カフェベルガ」で開催されます。次回のテーマは「レアアースを確保せよ!資源探査の最前線」です。興味がある方は是非ご参加ください!


開催概要
日時 2011年5月31日 火曜日 18時30分 ~ 20時00分
(終了後、30分程度フリーで話題提供者とお話いただく時間をご用意しています。)
会場 カフェ・ベルガ
〒305-0032 つくば市竹園1-10-1(つくばカピオ別棟)
※駐車場は、周辺の有料駐車場をご利用ください。
主催 産業技術総合研究所 広報部
定員 30名
参加費 無料(ドリンク・菓子付き)
申込方法 参加申込につきましては、Eメールまたは電話でお願いいたします。

[1]Eメール:必要事項を記入の上、事務局宛に送信
 必要事項・・・お名前(ふりがな)、参加人数、連絡先

[2]電話:必要事項をお伝えください
 必要事項・・・お名前、参加人数、連絡先

※ご登録いただいた個人情報を本イベントの対応以外に使用することはありません。
問い合わせ先 産業技術総合研究所 広報部 産総研サイエンスカフェ事務局
〒305-8568 つくば市梅園1-1-1 中央第2 つくば本部・情報技術共同研究棟8F
電話:029-862-6211 Eメール:Eメールアドレス
※「産総研サイエンスカフェ」では、お子様のご参加はご遠慮いただいております。
※「ラヂオつくば」の番組制作に協力するため、会場で録音させていただく場合があります。
※「産総研サイエンスカフェ」を紹介する目的で、Web等で動画公開するためのビデオ撮影を行うことがあります。

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国立研究開発法人産業技術総合研究所