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産総研サイエンスカフェin北海道(第1回)

「次世代エネルギー資源としての可能性 ~メタンハイドレート~」

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左:天満則夫 副研究センター長
右:小笠原啓一 主任研究員
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 皆様のお陰で、茨城県つくば市における産総研サイエンスカフェの活動も定着し、初めての開催から6年以上経過しました。今回は産総研サイエンスカフェでは初となる、つくば市以外の地域での開催です。場所は北の大地、北海道です。

 3月30日(金)、北海道札幌市にあるR&Bパーク札幌大通サテライトにて、「産総研サイエンスカフェin北海道」を開催しました。話題提供者はメタンハイドレート研究センターの天満則夫 副研究センター長、テーマは「次世代エネルギー資源としての可能性 ~メタンハイドレート~」です。また、同センターの小笠原啓一 主任研究員が進行役として参加しました。

 今回はテーブルのグループのメンバーがディスカッション毎に変わる形式で、色々な人の考えを聞き、また自分自身でも考えるということを大切にした会でした。話題提供を聞きながら「自分はどのように思うか」を考え、それをテーブルの中で意見交換しました。

 第1部ではエネルギーについての話題提供がありました。図やグラフを見ながら、日本は石油・石炭・天然ガスなどの一次エネルギーの大部分を外国に頼っていること、日本はそれを使ってどういった発電を行っているかなどの説明がありました。

 震災に伴い、人々のエネルギーへの考え方が大きく変わっており、エネルギー資源の開発に期待が寄せられています。中でも天然ガスは、年々中東アジアの消費量が増加していることや、石炭に比べCO2排出量が4割程少ないことから注目が集まっています。

写真3

 第2部は産総研でも研究を行っている次世代の天然ガス資源と言われるメタンハイドレートとは何かを解説してもらいました。

 メタンガスが氷に取り込まれたもので、氷の個体でありながら火を付けると燃えることから“燃える氷”と呼ばれています。メタンハイドレートは、高圧で低温の状態などでガスが中に取り込まれた個体の状態になります。温度が上がったり、圧力が変わってしまうと、メタンガスが出てしまい、メタンハイドレートの状態を維持できません。

 このメタンハイドレートの探し方は、弾性波探査というものを用います。地底に振動を加え、返ってきた振動の違いを調べます。メタンハイドレートは個体として存在しているので、メタンハイドレートが存在する地底は、返ってくる振動が何もない地底とは違います。例えば、スイカを叩いて中身がどれくらいつまっているか音で判断するのと似た原理なのだそうです。

 その後、模型を使ってメタンハイドレートの構造を解説し、また、どんな場所で発見されているのかを地図を見ながら解説してもらいました。

 このパートでは、実際に人工で作ったメタンハイドレートを触って体験してもらいました。氷なのでそのまま触ることができます。火をつけたり、水につけてみたり、それぞれ参加者が思うままに触れてもらいました。

 第3部では、メタンハイドレート資源とその開発についての話です。メタンハイドレートは砂の中に埋まっています。しかし、個体で存在しているので、普通のガスのように井戸を掘って自噴させるのは無理なのです。そのため、減圧し、地底で氷からガスを気化させて取り出す「減圧法」という方法を使って採掘を目指します。平成24年度には、この方法が海洋産出試験にて実験される予定です。海洋で分解したの例はまだなく、前人未到のプロジェクトです。

 ディスカッションでは、今後の発電電力構成がどのようにあるべきか、メタンハイドレートに今後どのくらい期待を持てるかといったテーマで話し合いました。今回、いつものつくば市での開催ではなかったため、産総研サイエンスカフェ事務局もちょっと不安でしたが、参加者の方々は大変積極的に参加していただけたようで、開催終了後もグループ内で熱心に話し合っていました。

開催概要
日時 2012年3月30日 金曜日 18時00分 ~ 19時30分
会場 R&Bパーク札幌大通サテライト
〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西5丁目8番地 昭和ビル1階
主催 産業技術総合研究所 広報部
定員 30名
対象 一般の方(お子様のご参加はご遠慮ください)
参加費 無料(ドリンク・菓子付き)
申込方法 参加申込につきましては、お申込フォーム、Eメール、電話でお願いいたします。

[1]サイエンスカフェ専用お申し込みフォーム

[2]Eメール:必要事項を記入の上、事務局宛に送信
 必要事項・・・お名前(ふりがな)、参加人数、連絡先

[3]電話:必要事項をお伝えください
 必要事項・・・お名前、参加人数、連絡先

※ご登録いただいた個人情報を本イベントの対応以外に使用することはありません。
問い合わせ先 産業技術総合研究所 広報部 産総研サイエンスカフェ事務局
〒305-8568 つくば市梅園1-1-1 中央第2 つくば本部・情報技術共同研究棟8F
電話:029-862-6211 Eメール:メールアドレス:s.cafe-ml*aist.go.jp(*を@に変更してご使用ください)
※「産総研サイエンスカフェ」を紹介する目的で、Web等で動画公開するためのビデオ撮影を行うことがあります。

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