日本最古の地質総図20160609005

産総研の歴史は1882年設立の農商務省地質調査所に始まります。明治初期、日本の地質学の黎明期は外国人指導者によって支えられていたが、やがて日本人独自で地質図を作成するようになりました。1889年、当時農商務省地質局次長だった原田豊吉は、日本最古の日本列島の地質総図「300万分の1日本群島地質図」を出版します。地質調査所設立のわずか7年後のことでした。この地質総図は、土壌調査に貢献したドイツ人指導者フェスカが編纂した「大日本帝国地産要覧図」に折り込まれていたもので、まだ文献も乏しかった当時としては岩層分布の大勢がよく把握されていました。

地質調査所は幾多の変遷を経て、産総研地質調査総合センターとして現在に至っています。創設以来、地質調査総合センターは、一貫してわが国の地質に関する調査研究を行うことを使命とし、国の「地的」財産目録、すなわち地質情報の整備を行っています。地質情報は新しい知見に基づき、たびたび更新され、より精緻に日本の国土の成り立ちを示すものとなっています。また、鉱物・燃料・地熱などの資源の存在状況の把握、地震・火山噴火などの地質災害の軽減や重要インフラ立地に資する基本情報として、日本の産業の発展と生活の安全に貢献しています。

日本最古の地質総図
画像サイズ 886×846(1.11MB)
整理番号 20160609005
領域 地質調査総合センター

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