産総研トップへ

産総研:東北センター 研究ユニット

 東北センターには、研究実施部門として、化学プロセス研究部門が配置されています。
 化学プロセス研究部門は、東北センターとつくばセンターの二拠点体制で研究を推進しています。東北センターとつくばセンターの知を結集し、環境に優しい物質・材料製造プロセスの実現を目的に、高効率な反応プロセス、省エネルギーな化学品製造プロセス、並びにそれらに資する材料 開発や部材化などの技術開発を通じて、我が国の化学プロセスイノベーションの推進に貢献します。

 また、平成28年6月より東北大学連携研究サイトには、産総研・東北大数理先端材料モデリングオープンイノベーションラボラトリ(MathAM-OIL)が設置されました。

化学プロセス研究部門

  • 化学反応場設計グループ(東北センター)
    素材・化学産業におけるカーボンニュートラルの達成に貢献すべく、省エネルギーな化学プロセスを実現する反応場設計技術や、化石資源を使用しない機能性素材の合成技術の研究開発に取り組んでいます。
 
  • 有機物質変換グループ(東北センター)
    循環型社会の実現に資する、バイオマスや廃棄プラスチック等の未利用炭素資源を化学原料に変換する反応システム開発を進めています。 人体と環境への負荷を極力抑え、かつ従来よりも高効率な有機物質の変換プロセスの実現をめざして、水や二酸化炭素等の反応媒体と固体触媒を組み合わせた新規触媒反応系の研究開発、 高い位置選択性/基質選択性/立体選択性を有する酵素に、無機多孔質材料を利用して安定性や耐久性を付与し、機能性化学品の効率的な製造を行っています。
 
  • ナノ空間設計グループ(東北センター)
    化学プロセスイノベーションを牽引する部素材の開発を目指して、ナノメートルサイズの空間を持つ無機素材の調製技術、精密な構造解析技術、および分離膜やセンサーへの利用技術に関する研究開発を実施しています。
 
  • フロー合成システムグループ(東北センター)
    化学プロセスの革新に向けて、フローデバイスやフローリアクターなどエンジニアリング技術の開発やこれらを用いた合成、分離精製、材料プロセッシングなどの連続フロープロセス技術の開発に取り組んでいます。
 
  • 化学システムグループ(つくばセンター)
    CO2排出量を最小化する化学品製造プロセスを開発するために、吸着材や分離膜などの分離材料や分離技術の開発と、分離プロセスの効率化に取り組んでいます。また、経済性や環境への影響などを考慮した化学プロセスの提案にも取り組んでいます。
 
  • スマートフロープロセスグループ(つくばセンター)
    データ駆動により機能性材料(ナノ粒子、ポリマーコンポジット、ポリマー発泡体、透明エアロゲル、化成品など)の製造プロセス開発の効率を向上させるための基盤技術の開発を進めています。
 

産総研・東北大数理先端材料モデリングオープンイノベーションラボラトリ(MathAM-OIL)

MathAM-OILは、産総研で培った計算科学による部素材の機能向上等の産業利用に関わる橋渡し研究と、東北大の強みである数理活用材料解析での世界に先駆けた卓越研究シーズの提供の融合により、「数理マテリアルインフォマティクス」を強力な柱として、超先端材料設計を促進し、新たな市場の創出により日本の産業競争力を高める基盤を構築します。

 

国立研究開発法人産業技術総合研究所