Vol.7 No.2 2014
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−130−Synthesiology Vol.7 No.2(2014)通常の学術ジャーナルでは、公平性を保証するという理由により、査読者は匿名であり、また査読プロセスは秘匿される。確立された学術ジャーナルにおいては、その質を維持するために公平性は重要であると考えられているからである。しかし、科学者集団によって確立されてきた事実的知識を記載する論文形式に対して、なすべきことは何であるかという当為的知識を記載する論文のあり方については、論文に記載すべき内容、書き方、またその基準などを模索していかなければならない。そのためには査読プロセスを秘匿するのではなく、公開していく方法をとる。すなわち、査読者とのやり取り中で、論文の内容に関して重要な議論については、そのやり取りを掲載することにする。さらには、論文の本文には記載できなかった著者の考えなども、査読者とのやり取りを通して公開する。このように査読プロセスに透明性を持たせ、どのような査読プロセスを経て掲載に至ったかを開示することで、ジャーナルの質を担保する。また同時に、査読プロセスを開示することによって、投稿者がこのジャーナルの論文を執筆するときの注意点を理解する助けとする。なお、本ジャーナルのように新しい論文形式を確立するためには、著者と査読者との共同作業によって論文を完成さていく必要があり、掲載された論文は著者と査読者の共同作業の結果ともいえることから、査読者氏名も公表する。参考文献について前述したように、本ジャーナルの論文においては、個別の要素技術については他の学術ジャーナルで公表済みの論文を引用するものとする。また、統合的な組合せを行う要素技術について、それぞれの要素技術の利点欠点について記載されている論文なども参考文献となる。さらに、本ジャーナルの発行が蓄積されてきたのちには、本ジャーナルの掲載論文の中から、要素技術の選択の考え方や問題点の捉え方が類似していると思われる論文を引用することを推奨する。これによって、方法論の一般原理の構築に寄与することになる。掲載記事の種類について巻頭言などの総論、研究論文、そして論説などから本ジャーナルは構成される。巻頭言などの総論については原則的には編集委員会からの依頼とする。研究論文は、研究実施者自身が行った社会に活かすための研究開発の内容とプロセスを記載したもので、上記の査読プロセスを経て掲載とする。論説は、科学技術の研究開発のなかで社会に活かすことを目指したものを概説するなど、内容を限定することなく研究開発の成果を社会に活かすために有益な知識となる内容であれば良い。総論や論説は編集委員会が、内容が本ジャーナルに適しているか確認した上で掲載の可否を判断し、査読は行わない。研究論文および論説は、国内外からの投稿を受け付ける。なお、原稿については日本語、英語いずれも可とする。執筆要件と査読基準165432研究目標研究目標(「製品」、あるいは研究者の夢)を設定し、記述する。研究目標が明確に記述されていること。研究目標と社会とのつながり研究目標と社会との関係、すなわち社会的価値を記述する。研究目標と社会との関係が合理的に記述されていること。要素の選択研究目標を実現するために選択した要素技術(群)を記述する。また、それらの要素技術(群)を選択した理由を記述する。道筋(シナリオ・仮説)が合理的に記述されていること。シナリオ研究目標を実現するための道筋(シナリオ・仮説)を科学技術の言葉で記述する。要素技術(群)が明確に記述されていること。要素技術(群)の選択の理由が合理的に記述されていること。結果の評価と将来の展開研究目標の達成の度合いを自己評価する。本研究をベースとして将来の研究展開を示唆する。研究目標の達成の度合いと将来の研究展開が客観的、合理的に記述されていること。要素間の関係と統合選択した要素が相互にどう関係しているか、またそれらの要素をどのように構成・統合して研究目標を実現していったかを科学技術の言葉で記述する。要素間の関係と統合が科学技術の言葉で合理的に記述されていること。7オリジナリティ既刊の他研究論文と同じ内容の記述をしない。既刊の他研究論文と同じ内容の記述がないこと。執筆要件査読基準項目(2008.01)編集委員会より:編集方針

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